モルガン・スタンレーは、グレイスケールビットコイントラストへの大規模投資で仮想通貨への露出増

モルガンスタンレーが仮想通貨にますます投資

Morgan Stanley(モルガンスタンレー)は、既存投資家にとって米国で人気の仮想通貨商品であるグレイスケールビットコイントラストにますます投資していることが分かった。

最近まで仮想アナリストの間で弱気なレトリックが蔓延(まんえん)していた市場だが、米国最大の銀行の1つであるモルガンスタンレーは、さまざまなファンドを通じて数百万ドルを投資することでビットコインへの度合いを獲得し続けている。

アナリストは、モルガンスタンレーの以前の提出書類を今日の情報と比較し、同銀行の仮想通貨のエクスポージャーは、2カ月前に比べてはるかに高くなっている。同社がグレイスケールビットコイントラストの28.289株を所有していると報告された際、MacroScope氏は、近い将来、その地位を高めるだけであると予測している。

モルガン・スタンレーは仮想通貨投資を増やしている

最近のSECファイリングによると、Morgan Stanley Insight Fund、Morgan Stanley Institutional Fund Inc、Morgan Stanley Variable Insurance Fund Inc.、Morgan Stanley Institutional Fund Trustはすべてビットコインに間接投資をしている。

間接投資とは、ある製品へのエクスポージャーを提供する投資であり、その製品は別の製品のパフォーマンスを反映または依存している。モルガンスタンレーの場合、仮想通貨へのほとんどの投資がグレイスケールビットコイントラストの株式となっている。最も重要な仮想通貨投資は、Grayscale BitcoinTrustの928,051株を合計27,665,200.31ドルで保有しているMorganStanley InsightFundからのもので、それでだけでも仮想通貨への銀行の関心の高まりの兆候ではあるものの、投資はファンドの総資産のわずか0.34%に相当しているにすぎない。

銀行の資金は仮想通貨で最大25%割り当てることができ、2021年3月、モルガンスタンレーは富裕層顧客にビットコイン投資サポートの提供を開始した。グレイスケールビットコイントラストは、米国に承認されたETFがまだないことを考えると、従来の投資家がビットコインへのエクスポージャーを獲得するため好んで利用する方法の可能性がある。

モルガン・スタンレー以外の他銀行も参加

銀行や他の金融機関が仮想通貨への投資を希望するクライアント獲得のための競争は、主に2020年後半のビットコインの台頭のおかげで、2021年に激化している。

JPモルガン、ゴールドマンサックス、BNYメロンなどはすでに仮想通貨への投資を提供しており、定期的なレポートに肯定的な分析を含めている。同様に、ビットコインに関する疑問は世界の他の地域でも解消されつつあり、多くの国が仮想通貨を金融インフラストラクチャーに統合するための最初の一歩を踏み出している。たとえば、カナダはすでに仮想通貨ETFを承認しているほか、ブラジルとチリはそれぞれの仮想通貨ETFを持っており、なかでもブラジルはすでに承認数が合計4件でETF競争の先頭に立っている。

さらに、NEXTMONEYの特集記事「エルサルバドルが圧倒的多数で正式にビットコインを法定通貨として可決」で報じているように、ビットコイン法案を通過させ、世界を驚かせたように、エルサルバドルは言うまでもなく、まもなく法定通貨としてビットコインの採用を開始する。

これらの条件が整っており、銀行がビットコインにこれまで以上に関心を持っているのは当然の流れと言える。

エルサルバドルが圧倒的多数で正式にビットコインを法定通貨として可決

2021.06.09

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