1億ユーロのデジタル債券はCBDCテストだった
当NEXTMONEYの4月29日付の特集記事「EIB欧州投資銀行、イーサリアムブロックチェーンでCBDC建てデジタル債券を発行」で報じたように、EIB(欧州投資銀行)が、パブリックブロックチェーンテクノロジーを使用し、1億ユーロ(約131億7,000万円)の2年債を発行したと報じられていたが、このデジタルユーロ債権が、欧州中央銀行が発行したデジタル通貨(CBDC)の試用版だったと分かった。
フランスの中央銀行であるフランス銀行による4月28日(水曜日)の発表で、このデジタル債券がブロックチェーン上のCBDCを使用して決済されたことが明らかになった。
2年債は、4月27日にイーサリアムパブリックブロックチェーンで発行され、満期日は2023年4月28日に決済される予定で、売却は、ゴールドマンサックス、サンタンデル、ソシエテジェネラルが共同リードマネージャーを務めている。
今後も実験を重ねる計画
フランス銀行は、今後も実験を重ねる計画を明らかにしており、今後数カ月以内に、市場と協力して、フランス銀行は銀行間決済における中央銀行デジタル通貨の他の使用法を評価するために追加の実験を実施。これらの実験は、ヨーロッパのCBDCのユースケースを提供するための一部であると明かした。
「ECBラガルド総裁「欧州はデジタル決済競争の場で遅れをとっている」」で報じているように、2020年9月にラガルド総裁は、デジタル決済競争での遅れについて発言。今年1月には、「ECBラガルド総裁、ビットコインを投機的資産と見なす」で報じたように、デジタルユーロ計画について前向きな発言をしている。そして4月に入り、「ECBのラガルド総裁、4年間計画でデジタルユーロを開始」で報じているように、今後4年間で計画されているデジタルユーロを開始する可能性があると語っている。
記事参照:Cointelegraph