ECBラガルド総裁がデジタルユーロについて言及
ECB(欧州中央銀行)は、今後4年間で計画されているデジタルユーロを開始する可能性があると、ECBのクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)総裁が3月31日(水曜日)にブルームバーグによるインタビューで語った事が分かった。
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ラガルド総裁は、デジタルトークンの研究開発には、ヨーロッパ経済全体の「根本的な変化」を構成するために時間がかかる必要があると考えており、2025年までに立ち上げるには、他の規制当局が今年の第4四半期(2021年半ば)までにデジタル通貨プロジェクトを承認する必要があるとの考えを明かし、次のように語っている。
私たちはそれ(デジタルトークンの発行)を正しく行うことを確認する必要があり、私たちはそれをヨーロッパ人に負っています。プロセス全体(現実的に考えてみましょう)には、さらに4年、おそらくもう少し時間がかかると思います。
デジタルユーロに慎重な見方をするラガルド総裁
ビットコインや他の仮想通貨に非常に批判的であるにもかかわらず、ラガルド総裁は中央銀行のデジタル通貨(CBDC)の可能性にそれほど批判的ではなく、慎重な姿勢も見せている。
NEXTMONEYの特集記事「ECBラガルド総裁「欧州はデジタル決済競争の場で後れをとっている」」で報じたように、ヨーロッパはデジタル決済ゲームで後れをとっていると発言し、市場関係者らが高い関心を寄せていた。さらに2020年11月、同総裁はCBDCが「より良い通貨主権、ユーロ圏のより良い自治に貢献できるので、私たちはそれを探求すべきだと思う」と述べているほか、「欧州中銀総裁、EUが2021年1月にデジタルユーロ決定と発言」で報じているように、この際に参加していたオンライン製作パネルで初めてデジタル通貨について、「立ち上げまでに2~4年はかかると思われるプロジェクト」であることを発言している。
ラガルドはさらに、立ち上げ後に発生する根本的な変化を考えると、すべての技術的側面が考慮されるようにプロセスを遅くすることの重要性を述べており、システムを壊さないようにする必要があるが、システムを強化する必要があると述べている。