グレイスケールビットコイントラストの取引量が減少
カナダで最初のBitcoin ETFの発売を受け、グレイスケール(Grayscale)のビットコイントラストの株式は、同社のスポットBTC取引の減少と比較して、ビットコイン ETF全体の取引量を増加させたことが明らかになった
NEXTMONEYの特集記事「グレースケール、LINKなどの5つの新しい仮想通貨投資信託を追加」 で報じたように、グレースケール社は、3月中旬に仮想通貨信託を5銘柄追加したばかりである。
2/ The #Bitcoin holdings of the Grayscale Bitcoin Trust have been flat over the past weeks.
Not surprising, as subscribing to create new $GBTC shares makes little sense as long as existing shares are trading at a discount.
Chart: https://t.co/PrOOzb5278 pic.twitter.com/NyvRlnqIhV
— Rafael Schultze-Kraft (@n3ocortex) April 1, 2021
オンチェーン分析プロバイダーGlassNode(グラスノード)の(Rafael Schultze-Kraft)CTO(最高技術責任者)は4月1日、Twitter上で、グレイスケールのビットコイン ホールディングが過去数週間にわたって、増加していないことをツイートしている。また、同時にGBTCのETFは1カ月に16,000ドルを超えるビットコインを蓄積しているグラフを示したことで、グレイスケールの市場シェアが減少している可能性を指摘した。
取引量減少の背景とは
これらの現象の背景には、同社が最近、ビットコイン(Bitcoin/BTC)の価格が15%下回ったことを理由に、グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)の新規受付を一時停止していることが大きく影響しているとみられている。
実際、競合する複数のビットコインファンドや、カナダでのビットコインETFの登場に影響を受けているとの考えが濃厚であり、グレイスケールの市場シェアに影響を与えていることがわかる。これを受けて、グレイスケールの親会社であるデジタル・カレンシー・グループは、3月11日に最大2億5000万ドル(約276億円)の資金をGBTCに投資すると発表している。
グレイスケールは、認定された投資家がフィアット(法定通貨)を預けることによってBTCまたは他のデジタル資産を表す株式のバスケットを作成することを可能にし、対応する量の仮想通貨を6カ月間ロックアップすることで、オーバーセンター、またはOTC、市場で販売することができるようになっている。
Thinking about a career in #crypto?! We're hiring!https://t.co/j9VVt7x5FZ
— Grayscale (@Grayscale) March 9, 2021
また、米CoinDeskは、グレイスケールがETF分野の専門家9人を雇用していることを明らかにしており、ビジネスモデルの転換になる可能性がある。