日銀など6の中銀、デジタル通貨の会合開催へ
6つの主要な中央銀行らが協力して、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の潜在的な可能性を調査することを目的に共同研究グループを立ち上げた日本銀行らは、CBDCの研究に関して各行総裁が参加する初会合を4月中旬に予定していることを日経新聞が報じた。
報道によると、世界中の異なる通貨を銀行間で送金、決済できるよう開発に時点で仕様を合わせ、デジタル通貨の発行に向けた潜在的な可能性をはじめとする課題を探っていく目的があるという。最終報告は今年の秋となる。
また共同研究について明らかにされており、共同研究は各銀行のトップである総裁。副総裁や理事、局長の3層に分けて行われる。そして副総裁や理事、局長が研究を主導して進め、4月中旬の初会合に向けて論点をまとめる。
先月21日、日本銀行をはじめカナダ銀行、イングランド銀行、欧州中央銀行、スウェーデン・リクスバンク、スイス国民銀行、国際決済銀行(BIS)が協力して、中央デジタル通貨に関する共同グループを設立した。発表時、設立の目的として「CBDCの活用可能性の評価に関する知見を共有するために、グループを設立」であると説明された。
発表時点で日本銀行は、擬態的な議題には至っていなかった。日本銀行の黒田晴彦総裁は、「日本のデジタル通貨に需要はない」と以前から見解を示しているが、今回の動きによって、今後の中央銀行デジタルの未来が大きく変わっていることは間違えないだろう。