The Graph、レイヤー1リストを発表でOpen APIが可能に

The Graphがレイヤー1リストを発表

ブロックチェーンデータを検索するための分散型プロトコルを開発中のThe Graph Foundation(The Graph財団)は、統合の可能性が想定される追加のレイヤー1ブロックチェーンのリストを発表した。

The Graphは2020年12月17日にメインネットをローンチしており、ローンチに伴ってKraken(クラーケン)、コインベース(Coinbase)など、大手仮想通貨取引所がネイティブトークンGRPの上場を発表し、高い注目が集まっている。今回、その注目が集まっている中で統合が発表され、追加のレイヤー1ブロックチェーンのリストを発表した。

各ブロックチェーンは、現状のEthereumやIPFSといったThe Graphを支えるチェーンに新たに加わる可能性があると述べており、これが実現すると、より多くのブロックチェーンにまたがるOpen API(データのサブグラフ)が可能になるという。

The Graphによる今後の目標と展望

The Graphの目標は、開発者のオンチェーンデータへのアクセス及び分散型アプリケーションの構築を可能な限り簡易化させていく事だという。The Graphは、他のレイヤー1チェーンに拡大することでWeb3開発全体の成長に貢献し、Ethereum開発者による相互運用可能なアプリケーションの構築のサポートにつなげていくとしており、The Graph Foundationのディレクター(Eva Beylin)氏は次のように述べている。

メインネットのローンチ後、私たちはWeb3エコシステムの促進を加速させたいと考えています。それは、どのレイヤー1ブロックチェーンで構築するかに関わらずサブグラフを構築し、チェーンをまたいでデータに簡単にアクセスできるようにすることを意味します。これは分散型インターネットのイノベーションを次のフェーズに導くための重要な部分となると考えています。

The Graphは3年かけてサブグラフ機能を開発してきたという背景がある。Ethereum用のグラフノードを改良し、今後は他のブロックチェーンにも適用されていく予定だ。The Graphは複数のチェーンをサポートするために拡大しており、EthereumはThe Graph Networkの標準のままであり、GRTはERC20トークンのままとなるという。

なお、コミュニティからのフィードバックを受けて現在検討されているブロックチェーンにBitcoin、Polkadot、NEAR、Cosmos、Solana、Avalanche、Binance Smart Chain、Celoが挙げられている。また、現在The Graphコミュニティでは、各開発者コミュニティだけでなく、レイヤー1のインフラについても調整しており、次のレイヤー1ブロックチェーンは、今後数カ月のうちに提供されることが予想される。

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