カルダノはパートナーチェーンにポルカドット技術スタックを活用
X(旧Twitter)への2023年11月6日(月曜日)付けの投稿によると、カルダノ(Cardano)はパートナーチェーンプロジェクトを構築するため、Polkadot SDK(ソフトウェア開発キット)の基盤であるSubstrateを使用することを選択した事が分かった。
1/ Cardano will use Substrate, the foundation of the Polkadot SDK, to build out its “partner chain” project — showcasing Substrate's potential to expand across Web3, and its ease of use for other chains and ecosystems 🛠️
— Polkadot (@Polkadot) November 6, 2023
1/ カルダノは、ポルカドットSDKの基盤であるSubstrateを使用してパートナーチェーンプロジェクトを構築します。Web3全体に拡張できるSubstrateの可能性と、他のチェーンやエコシステムでの使いやすさを示します
Polkadot Mediumより画像引用
この決定は4年間の研究の末に行われたと言われており、最終的にカルダノはモジュール式で柔軟な設計のため、Polkadot SDKを理想的な選択肢として選択。カルダノの主要開発者であるIOG(Input Output Global、※旧IOHK:Input Output Hong Kong)は、Substrate を「実証済みのオープンソースモジュラーフレームワーク」と続けて説明し、その全体的な範囲を広げるために一連の構成可能なパレットを提供する予定とのことだ。
コミュニティメンバーの悟空氏が述べているように、パリティテック出身のCEOを擁する Midnightは、おそらくこれらのパートナーチェーンを最初に採用した企業とみられる。同スレッドはさらに、ポルカドットとは別に動作する自己主権型ブロックチェーンの構築にSubstrateを使用できることを強調。その例としてポリゴン(Polygon)のAvailプロジェクトを挙げている。
カルダノのステーキングが急増
一方で、カルダノのステーキングが54%急増し、ステーキングされたADAが80億ドルに上昇している事が分かった。
StakeRewards.com「Stake ADA」より画像引用
カルダノ(ADA)は年初から40%上昇しており、そのうち31%は10月だけで発生している。これは、投資家がステーキング報酬と引き換えにステーキングできるネイティブトークンへの需要が高まっていることに起因している。StakeRewards.comの最新データによると、カルダノはステーキング時価総額で3番目に大きい仮想通貨となっている。11月7日(火曜日)時点で、カルダノのネットワークには79億4,000万ドル(約1.2兆円)が賭けられており、プロトコル内のバリデータとデリゲーター(※1)によってロックされているADAトークンは合計229億8000万個となる。
デリゲーター(delegator)自らは検証または承認の役割を果たさないが、トークンやコインをバリデータに委任もしくは委譲することで、報酬の一部をもらう者
時価総額118億 3,000万ドル(約1.78兆円)で、存在するすべてのADAのうち63%がプロトコルのステーキングシステムに固定されている。これらのバリデータには、ステーク額の3%が毎年報酬として支払われる予定である。ただし、カルダノの供給インフレによって調整された「実質報酬率」は年間0.38%となっている。
CoinMarketCapより画像引用
それにもかかわらず、ADAステーキングは過去24時間で54%上昇する傾向にあるほか、取引量はさらに増加する傾向にあり、同期間に103%増加。さらにカルダノは、時価総額が20億ドル(約3,015億円)急騰しており、今週だけで16%の利益を累積。その間、ADAは1トークンあたり0.40ドルという1年前の価格に近い価格で取引されている。
カルダノが 0.4 ドルのゾーンを突破できるかどうかは、そのエコシステム内で需要が成長し続けられるかどうかにかかっている。カルダノのステーキング上昇傾向は、基本的に投資家が売却するつもりはなく、取得したADAをステーキングすることに前向きであることを示す兆候である。