欧州議会が仮想通貨規制投票を延期へ
欧州議会は、2月28日に予定されていたPoW（プルーフオブワーク）の事実認定懸念をめぐる仮想通貨規制投票を延期した事がわかった。
プルーフオブワークに関する事実を収集できるように、約5億人に影響を与える仮想通貨規制に関する主要な投票が延期された。この投票は、欧州連合理事会および欧州委員会との議論に仮想通貨規制の主要提案を送り込めた可能性が高いものであった。2019年に欧州議会は、「リスクを軽減しながらイノベーションと競争の観点からデジタルファイナンスの可能性」を促進することを目的とし、仮想通貨市場と呼ばれる規制パッケージを提案。しかし、欧州議会の経済通貨委員会報告者であるステファン・ベルガー（Stefan Berger）氏は、提案が「デファクト（事実上の基準）として誤解される可能性がある」という懸念から投票を中止した。
ベルガー氏は草案の中で、PoW禁止と見なされる可能性のある箇所について話し合い、「このような状況で欧州議会が投票で間違った合図を送った場合、致命的となると警告。
Ich werde einen weiteren Versuch mit allen Beteiligten unternehmen, um einen Kompromiss zu erzielen, der Crypto-Assets einen angemessenen Rechtsrahmen bietet, jedoch #PoW nicht in Frage stellt 4/4
— Stefan Berger (@DrStefanBerger) February 25, 2022
EU議会議員は、投票前のさらなる議論において、PoWに関する「緊急の」必要性を指摘し、次のように結論付けている。
私はすべての利害関係者と、暗号資産に適切な法的枠組みを提供するが、PoWに異議を唱えない妥協点に到達するための別の試みを行います。
欧州はPoW全面禁止を支持
欧州議会は、欧州連合理事会とともに欧州連合の法律を決定し、立法機関は大統領の選出などにより、欧州の政策を実施する欧州委員会のメンバーシップにおいて重要な役割を果たす。
欧州連合では、環境への影響が大きいため、POWのマイニング禁止がより叫ばれる様になっており、全面的に禁止が支持されている。例えば…、NEXTMONEYの特集記事「欧州市場規制当局、EUにプルーフオブワークビットコインマイニングを禁止するよう要請へ」で報じているように、欧州証券市場監督局のエリック・テデーアン（Erik Thedéen）副議長は2022年1月、PoS（プルーフ・オブ・ステーク）を支持して、PoWのマイニング禁止を求めている。
