プラストークン、ミキシングサービス経由でBTC売却か

プラストークン、ミキシングサービス経由でBTC売却か

29億ドル(約3000億円)という過去最大の被害総額をもたらしたポンジスキームPlusToken(プラストークン)が、週末のビットコイン暴落に関与していると指摘されている。TwitterアカウントErgo(@ErgoBTC)によると、過去48時間にプラストークンのウォレットから13万BTCをミキシングサイトに送金していたと報告した。

報告によると、過去48時間でビットコインを複数回に渡って送金が実行。またErgoは「以前のミキサーデポジットの変更のほとんどすべてがミキシングに入り、私の理論を裏付けました 」と報告している。このプラストークンによる行動は、追跡されているBTCをクリーンなBTCに変更することができるため、規制された取引所への入金と売却が容易になる。

ミキシングサービスとは、特定のプラットフォームにて同等の価値の通貨を、交換することができるサービスプラットフォームである。使用するユーザーは多くの場合、ハッキングや詐欺が発生した際、盗まれた通貨は大きなコミュニティや調査企業などによって通貨自体が「マーク」される。さらには仮想通貨取引所は、これらの通貨の受け入れを拒否するのだ。そのため犯罪者らは、ミキシングサービスを使用してマークされた汚れた通貨を、クレーンなマークされていない通貨へと交換することができる。

そしてこれらのクリーンな通貨は、仮想通貨取引所を通じて簡単に売却することが可能となるため、ハッカーなどの犯罪者が簡単に法定通貨を引き出すことが可能となる。Ergoは、プラストークンに関連付けられたビットコインアドレスを特定しているため、プラストークンがどのような行動をしているかを特定することが可能となる。

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2019.12.19

今回のプラストークンに関連しているビットコインアドレスへアクセスできる人物は限られているが、今回の暴落に直接的に関係しているかは断言できない。しかし、これまでのプラストークンの売却に関する行動を見ていると、BTC暴落に関係している可能性が十分に高い。また、過去6ヶ月間のプラストークン関連のアドレスの動きが鈍くなっており、不正に搾取したBTCが少なくなっているという。

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