ビットコイン、金との関係性が崩壊|BTCは安全資産ではない?
突然、暴落したビットコインをはじめとする仮想通貨価格は、今もなお回復の兆しが見られず、多くの投資家が混乱状態となっている。金融に特化したBNN Bloombergの報道によると、ビットコインが安全資産ではなくなっていることを示唆した。
報道によると危機や不確実な時期に突入した際、安全資産として金(GOLD)及び、ビットコインには大きな注目が集まり、様々な金融分野から安全な資産であるビットコインへ資金を移す人々が散見される。実際にコロナウイルスによって世界の株式が急落した際、仮想通貨の代名詞であるBTCが5.8%上昇し、金(GOLD)も1.1%上昇している。
しかし今回、世界各国で深刻化している新型コロナウイルスの報道とは裏腹に、ビットコイン価格が大幅な下落に直面した。昨年の夏、ビットコイン価格は12,000ドルから、同年秋に約7,000ドルまで急落。それに対してGOLDは約20%回復していることから、同等の安全資産ではないと主張もある。
BNN Bloombergは、これまでのビットコインと金の価格を見ると、相関関係が確立されているが、今回のコロナウイルスの影響を、過去のFUDより遥かに多くの人々を不安にさせていることが影響していると考察している。実際に多くの感染者が報告されている日本でも、コロナウイルスの影響から多くの人々が自宅業務に切り替わり、小中学校、高校も休校となっている。これらの影響は、24時間いつでも取引できる仮想通貨にとっては、生活必需品を購入するためにビットコインが、不必要な投資資産になる可能性があるという。
わずか24時間で9%近い下落率を記録し、80万円を下回る可能性まで出てきたビットコインは、これからどのような方向に向くのか。半減期も近づく仮想通貨市場には注目が集まる。