ポリマーケット(Polymarket)、取引量がデータプロバイダーによって二重計上される

ポリマーケットで取引量の二重計上が発覚

ポリマーケット(Polymarket)で、複数の主要データプロバイダーが同社の取引高を誤ってカウントし、実際の取引高の2倍で計上していたことが発覚した。

日本語訳:
かなり重大なデータバグが見つかりました。ほぼすべての主要ダッシュボードがポリマーケットの取引量を二重にカウントしていることが判明しました(ウォッシュトレードとは関係ありません)。これは、ポリマーケットのオンチェーンデータに各取引の冗長な表現が含まれているためです。

Paradigmの研究者によって、主要分析ダッシュボードが、重複したブロックチェーンイベントのためにポリマーケットの取引量を二重計上していることを発見。ポリマーケットで報告されている取引活動と取引量の一部は、“データバグ”により実際よりも大幅に高くなっている可能性がある。

Paradigm(パラダイム)のリサーチパートナーであるStorm Slivkoffによるレポートで、多くのデータプロバイダーがポリマーケットコントラクトから発行された「OrderFilled」イベントの数をカウントすることに頼っていたことが詳細に示されている。

しかし、ポリマーケットで取引が実行されると、実際にはMarker(マーカー)とTaker(テイカー)の2つの「OrderFilled」イベントが存在している。この問題は、ポリマーケットで発生するウォッシュトレーディングとは関係がなく、スマートコントラクトがこれらのイベントをどのように発行するかを適切に考慮していないことが原因となっている。

ポリマーケットは自社サイトのデータには影響ないと主張

Paradigmのレポートに含まれるデータを過剰にカウントしていたデータプロバイダーの例に、DefiLlama、Allium、Blockworksなどがあり、これらの企業はこの問題の修正に取り組んでいる。

ポリマーケットは、この問題が自社サイトのデータには影響していないと主張している。同社の@primo_data氏は、自社サイトではKalshiと同じように「想定取引額を表示」しており、他のダッシュボードもこの方法を採用していたと述べている。

スポット市場とデリバティブ市場が混乱する中、同社は最近、仮想通貨市場としては珍しい成功例と称されていたが、多くのダッシュボードで主要指標が誤っている可能性は、同社の“成功”という評価も変わる可能性がある。

急速に重要な金融セクターへと進化している予測市場は、成熟するにつれて、業界は一貫性、透明性、客観性を備えた報告基準に収束していくべきだと研究者は主張している。

 

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