1971年に創業された米国の独立格付機関であるWeiss Ratings(ワイスレーティングス)社は1日、上位の仮想通貨の格付けを行い、送金に特化した仮想通貨であるリップル(XRP)を「B」判定とし1位に評価した。
Weiss Ratings(ワイスレーティングス)社は、株式をはじめとするETFや、投資信託、保険など幅広いジャンルの金融商品の格付けを行っており、同市場の格付機関が企業から資金報酬を受け取っているのも関わらず、同社は報酬を受け取っていないとされているため信頼性に強みがある格付け企業である。
前回の同社による仮想通貨の格付けでは、カルダノ(ADA)が「B」の評価を受けており、1位に位置していた。仮想通貨の誕生の基になったビットコイン(BTC)に関しては、前回同様に「C+」の評価とされ、送金速度の改善が必要なため、このようなランキングではないかと予想されている。
格付け基準
- 価格リスク指数
- 投資リターンのポテンシャル
- ブロックチェーン技術
- 通貨の採用状況
- セキュリティ
- その他の要因
「A = Excellent 「B = Good」「C = Fair」「D = Weak」「E = Very Weak」
仮想通貨XRP(リップル)がWeiss Ratings(ワイスレーティングス)社の格付け1位仮想通貨市場の格付けについて
仮想通貨の格付けは、Weiss Ratings社だけではなく、中国政府も同様にブロックチェーンを基準にした28銘柄の仮想通貨格付けを行なっており、現時点で第6回目となる仮想通貨格付けが行われている。
中国政府の格付けはイーサリアム(ETH)やイオス (EOS)など、独自のプラットフォームを確立している仮想通貨が評価されており、今回のWeiss Ratings社の格付けで1位となったリップルに関しては10位あたりにランクインをしている。
今回のWeiss Ratings社の格付けでは、「B」評価でリップル、「B-」評価のEOS、カルダノ(ADA)が高評価を受けており、リップルとカルダノに関しては技術こそ突出したものはないが、コミュニティーの活発さにおいて共通点があげられる。
EOSについては今年6月、イーサリアムのERC-20で資金調達したのち、独自のブロックチェーン「EOS.io」にメインネットをローンチし、送金速度や送金手数料を大幅に改善をしている。