プラストークンが過去最悪の詐欺被害に|2万BTCの移動にも関与か
推定で約300万人以上ものユーザーや投資家などに対して、AIを活用した仮想通貨取引所間での裁定取引のサービスを提供し、毎月8%~16%の投資収益率(ROI)が見込めると投資家らに謳っていたプラストークンへ、さらなる怒りの声と共に、さらなる疑惑が浮上した。
ビットコインをはじめとする仮想通貨のブロックチェーンデータを追跡しているTwitterアカウント「whale alert」は17日、4つの疑わしきアドレスにて、合計22,923BTCもの大量資金が移動していることを報告した。
The recent large BTC transactions are likely from PlusToken, but we have not been able to confirm it yet.
— Whale Alert (@whale_alert) August 17, 2019
同氏は、これらの大規模なビットコインの動きについて「最近の大規模なBTCトランザクションは、PlusTokenによるものと思われますが、まだ確認できていません。」とツイート。もしこの資金の動きがプラストークンの資金以降であれば、マネーロンダリングを目的とした資金移動であることが考えられる。
BTC価格の暴落要因!?
今月、ビットコインは約1ヶ月ぶりとなる価格暴落を記録しており、BTC価格は一時10,000ドルを下回った。これについて仮想通貨市場では、この一時的な暴落を始め、今年の最高値を更新してからのBTC価格の下落は、このプラストークンによるものではないかと考えられている。
そして、現時点で判明している被害総額は「29億ドル(約3000億円)」であると噂されており、この被害総額が砲塔であれば、仮想通貨の歴史の中で過去最大の被害損失になるというのだ。
プラストークンの調査状況
プラストークンによる被害者や投資家への対応は、執筆時点で発表されていない現状だ。SouthChinaMorningPost(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト)が6月に報じた内容によると、6人の中国人がバヌアツにて、詐欺容疑で逮捕され、中国当局に身柄が引き渡されたことが明らかになった。しかしその直後、プラストークン側は反論。バヌアツにて逮捕された6人の中国人は運営陣ではなく、プラストークンの利用者であると主張した。
また、一連の事件について中国規制当局からの公式発表はされておらず、様々な情報やレポートによる憶測が飛び交っている状況だ。今回のWhale alertによる、ビットコインの大規模な資金移動が本当であれば、これから大規模な売り圧が発生する可能性が十分に考えられる。