FTX崩壊後に個人投資家のビットコイン蓄積が急増

FX崩壊後に個人投資家のビットコイン貯蓄が急増

仮想通貨業界はFTX崩壊により、市場全体とそれに対する投資家の見方に疑問を投げかけたものの、オンチェーンデータは、個人投資家がビットコイン(Bitcoin/BTC)を蓄積し続けていることを示していることが分かった。

ビットコイン投資家は、FTX崩の影響を多く受け、苦しむ関連企業とは反対に、ビットコイン保有量を増やそうと動いており、FTXの影響によってその勢いが衰えるようには感じられない。市場データプロバイダーGlassnodeやその他の分析プラットフォームで分類される1BTC未満を保持する投資家、いわゆるビットコインシュリンプの保有するウォレットは、資産価格が急速に上昇していたブルサイクル中にかつて急増していた。弱気相場では傍観者として行動するか、単純保有を処分するかのいずれかで、異なる行動をとる傾向があるといわれている。BTCが現在、底を打ったかどうかについての明確なコミュニティのコンセンサスはないものの、資産は間違いなく過去数カ月間ベアサイクル状態にあった。

日本語訳:
ビットコインシュリンプは、FTXが崩壊して以来、保有資産に96.2kBTCを追加しました。これは史上最高の残高増加です。
このコホートは現在、循環供給の6.3%に相当する121万BTCを保持しています。

ビットコインシュリンプは今月初めに蓄積を再開しており、この行動はFTX崩壊とタイミングが合致している。実際、彼らは過去数週間で9.6万BTCを購入しており、過去最高の残高増加となった。Glassnodeの最新レポートによると、同社は121万BTC以上、流通供給量の約6.3%を保有しているとのことだ。

しかし同社は同時に、ビットコインクジラが同じ時間枠内で6.5万BTCを取引所にオフロードすることで保有量を「減らしている」と警告したうえで、この分布は「630万BTCの総保有量に比べて非常に小さい」ままであると述べている。

FTX崩壊そのもの

過去数カ月間に業界で起こったこと、特に急速なFTX崩壊を考えると、個人投資家の現在の行動はやや驚くべきものだと言える。

米国の著名投資家であるトム・リー(Tom Lee)氏は、2022年を「恐ろしい」年と表現。2022年は、マクロ経済イベントによる価格の下落から始まり、Terra崩壊に続き、FTXで最高潮に達した。すべては、Alameda Research(アラメダリサーチ)とFTXが後者のネイティブトークンに過度にさらされていることを示す漏洩したバランスシートから始まり、BinanceはFTXトークン(FX Token/FTT)保有を売却したいと考えている。

Alameda ResearchはBinance株を低価格で買おうとしたわずか数日後、Binanceが買収取引を撤回後、FTXおよびAlameda Researchを加え、多数の子会社が破産を申請する事となった。それ以降、サム・バンクマン-フリード(Samuel Bankman-Fried)元FTX CEO(最高経営責任者)帝国で何がうまくいかなかったのかを示す複数の報告が噴出。しかし、ほとんどの報告は、非専門的に運営されていたことを示していたという。これらすべてが崩壊発覚から数週間以内に発生し、仮想通貨の時価総額は業界に対する不信感を増幅させた結果2,000億ドル(約28兆円)を失い、価格も急落した。

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