元カナダ首相が仮想通貨に言及
元カナダ首相のスティーブン・ハーパー(Stephen Harper)氏は、ビットコインが米ドルに代わる予備のバスケットの一部になる可能性があると言及した。
(※ハーパー氏出演は2:14:20頃出演)
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カナダの首相として9年間務めたハーパー氏は、ドルに代わる準備通貨の一部として、ビットコインと中央銀行のデジタル通貨があるかもしれないと述べた。
同氏は、1月18日のバンクーバー資源投資会議(Vancouver Resource Investment Conference)にて、投資サービスケンブリッジハウスのジェイマーティンとのインタビューの中で、米ドルが置き換えられる可能性は、ユーロや人民元などの高額通貨からのみ発生する可能性があると述べた。
同氏は、ユーロの価値と人民元の価値に関して中国政府がとる「恣意的な措置」について長期的な不確実性を考慮すると、どちらも実行可能な代替通貨になるのではないかとの疑念を表明し、次の様に述べた。
世界の主要準備通貨としての米ドルに代わるものが何であるかを理解するのは難しい。金、ビットコイン…。人々が準備金として使用するものの数は増えると思うが、それでも米ドルがその大部分を占めるだろう。CBDC(中央銀行のデジタル通貨)はある程度「不可避」ではあるものの、世界各国における金融政策対象となる可能性が高いと考えている
CBDCについても言及
ハーパー元首相は、中央銀行が単なる財務モニターではなく一般的な銀行家のようなものになることを懸念していると述べており、CBDCの展開に影響を与える可能性があるとみられる。また、最終的にデジタル通貨があり、中央銀行の目的がインフレを制御し、安定した通貨と価格設定を作成することである場合、デジタル通貨は市場の進化のようなものだとハーパー氏は語った。
ハーパーは2006年から2015年までカナダの首相を務めた人物で、カナダ国内で仮想通貨とブロックチェーンの採用は同氏の就任以降、大幅に拡大。カナダ銀行の副総裁であるティモシー・レーン(Timothy Lane)氏によると、カナダ銀行はCBDCの開発も進めているとのことだ。