ビットコインハッシュレートが急落|BTC価格は90万円台まで下落
2019年9月23日につけたビットコインの価格指標でもあるハッシュレートが、35%急落したことが判明した。原因は不明。18日に過去最高の数値を出してからの急落で、ビットコインの価格も25日には前日比16%もの暴落となった。
価格は一時1BTC=約8,370ドルにまで下落。ビットコインハッシュレートは今年に入って右肩上がりで、18日には1億TH/sを超えたばかりだった。
If you operate an exchange, or a merchant that accepts BTC directly (but let's be honest, no one does that), you should increase # of confirmations when you see a hashrate drop exceeding 30%.
— Emin Gün Sirer (@el33th4xor) September 24, 2019
マイニング報酬に直結するため、ハッシュレートはビットコインの価格と連動するが、同時にネットワークセキュリティの向上や堅牢度を表す指標にもなる。それと引き換えにマイナーにはデメリットもある。ハッシュレートが上昇すると、マイニングでの消費電力も増加。その分マイニング報酬が減るため、マイニング収益も減る。そうなれば個人や中小企業でのマイニングが行われなくなる。
今回の急落の原因は不明だが、思うように価格が上昇しないうえに、ハッシュレートばかり上昇するため、小規模マイナーがマイニングを撤退していった結果…という可能性も一因としてある。
ハッシュレート急落によるリスク
2018年5月にはモナーコインへの51%攻撃があり、約1,000万円の被害が発生した。理論上可能とされた51%攻撃が現実に可能となった悪夢の瞬間とも言える。モナーコインとビットコインの堅牢度の違いは、モナーコインのハッシュレートが41150.92GH/s・ブロック生成間隔90秒であることからもよくわかる
。認証作業の難易度が低いため、結果として24ブロックも巻き戻されて(書き換えられて)しまった。難易度が高いビットコインではこのようなことは起きないだろうと思われるが、それでもセキュリティに不安が発生したことには違いない。
ビットコインの価格はどうなる?
25日にサポートラインを割り込んだため、相場は短期的な下降トレンドに突入する可能性が出てきた。一般的にサポートラインの下あたりにロスカットを置く。今回のサポートラインは、2ヵ月以上に渡って機能した分、その下に置かれたロスカットの数もかなりものだった筈だ。
25日にラインを割り込むと大量の損切が発生し、価格が下落。膨大な数の強制ロスカットも巻き込み、暴落が発生した。サポートラインでの反発上昇を期待してポジションを持ったトレーダーも絶望しただろう。ビットコインの投げ売りが始まれば、ビットコインが30万円を割り込む可能性も出てくる。