モナコインのブロックチェーンが攻撃を受け取引所で損失発生
日本のコミュニティから誕生した仮想通貨「MONACOIN(モナコイン)」のブッロクチェーンが今月の15日までに、マイナーによる攻撃を受け、巻き戻し(Reorganization/Reorg)が複数回にわたり発生しました。
これにより海外の取引所にて日本円にして約1000万円の損害が発生しています。
今回の攻撃はウイルスやパスワードの盗難といったハッキングとは違い、モナコインのシステムの弱点を狙い事件が発生しました。
モナコインはブロックチェーンを生成する際に。コンピュータを使用して複雑な計算を行い取引を承認することで初めてブロックとして生成されます。この計算を最初に解き、ブロックを生成したマイナーには報酬としてモナコインが配当されます。
これはPOW(プルーフオブワークス)と呼ばれる仕組みで、ビットコインなどの通貨でも使われています。
今回のモナコインの損害発生は、悪意のあるマイナーにより生成したブロックをすぐに公開はせず、隠し持った状態を続け、攻撃するチェーンがメインチェーンより長くなった時にマイナー(攻撃者)はモナコインを取引所に入金し、他のコインと交換し引き出すことで利益を出しました。
自分の利益をこのようにして確保した後に隠してあるブロックを公開することで、メインのチェーンよりも攻撃するチェーンが長くなるため、メインチェーンはブロックチェーンの特性上、このような場合には今までのチェーンが切り捨てられます。
モナコインが消えた理由も、今までのチェーンが切り捨てられたことにより、今までに承認されていたモナコインも消失しました。
POW(プルーフオブワークス)にはこのような問題が発生するリスクがあり、POS(プルーフオブステークス)に移行する噂も出ています。
さらに、国内取引所のbitFlyerとZaifは17日深夜にモナコイン入金のための承認数を上げると発表し、ビットバンクはモナコインの入金を一時停止しています。
PoWでハッシュパワーが低いコインがこれから狙われることが懸念されます。
世の中が投機に熱中している中で、Bitcoinですらまだまだ実験段階であることが再認識出来ました。
非常に語ることが多いので、コラム形式でまとめたいと思います。
やっぱりブロックチェーンって最高に面白いですね。