ビットコインのハッシュレート、1億テラハッシュの大台間近
ビットコインのマイニングにおける総計算量を示すハッシュレートが1秒当たり9400万テラハッシュ(TH/s)を突破し、過去最高を更新した。1億テラハッシュの大台突破まであと少しという水準まで数値が伸び続けている。
ハッシュレートはビットコインのセキュリティの頑強さを測る指標で、価格上昇との相関関係も強いと言われている。
一般的にビットコインの価格が下がるとハッシュレートは下落すると考えられているが、具体的にどのような関係があるのかは定かではない。一つの理由として、マイナーは計算式を解くことで新たなビットコインを得るが、この計算を解くためのコンピュータにかかる電気代が資源と同じ場合はビットコインの価格が下落し、利益率が悪くなるからと考えられている。
執筆時の9月10日時点のビットコイン価格は、前日比で2.14%増の110万7371円だが、直近1カ月で記録した最高値の120万円(8月12日記録)に及んでいない。
ビットコイン強気派として知られるマックス・カイザー氏は8日、ビットコインのハッシュレートは1億テラハッシュを突破するとツイート。法定通貨を脅かす存在になると指摘している。
#Bitcoin hash set to break 100 Q. This will start to become a problem for fiat as data centers dedicated to maintaining fiat systems are pulled into the BTC black hole of true value.
— Max Keiser, tweet poet. (@maxkeiser) September 8, 2019
2019年に突入し、再び脚光を浴び始めているビットコインだが、ハッシュレートも順調に推移している。2020年にはビットコインの半減期が訪れるため、今後の価格の急上昇および、マイニング活動の活発化には注目が集まる。