ゴールドマンサックスが仮想通貨市場に参入
ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs Group Inc.)は、デジタル資産への投資を検討しており、米国の銀行が仮想通貨市場に参入するための最新の動きとみられている。
世界最大の投資銀行の1つであるゴールドマンサックスは、ビットコインやイーサリアムを含む可能性のあるデジタル資産の管理者になるデジタル資産カストディアンサービス(※仮想通貨の保管・管理などの業務)を開始する可能性を模索していることをCoinDeskが報じた。
CoinDeskの報道によると、金融コングロマリット(※1)はRFI(Requests For Information=情報要求)を発行。2020年の終わりに、仮想通貨ストレージ(※記憶装置)領域の、少なくとも有名プレイヤー1人に送信されたとのことで、ゴールドマンインサイダー(内部情報水)は次のように述べた。
(※1)金融コングロマリットとは金融庁の公式サイトによると、“いろいろなものが集まってできた”という意味が含まれており、銀行、証券および保険の、少なくとも二つを包括するような広範囲の金融サービスを提供する企業グループのことで、銀行、証券、保険という、本来くっつくはずもなかった3業態が、垣根を乗り越えて一つにまとまった金融機関を指す。
JPモルガンと同様に、デジタルストレージ用のRFIをリリースしました。私たちはこの問題を広範囲に研究し、次に何をすべきかを決定しています。より広範なデジタル戦略の一部であり、通貨監督庁(OCC)によるステーブルコインに関する最近の決定に言及している。銀行の計画は近い将来明らかになるだろう。
仮想通貨管理業界の構造変化
NEXTMONEY特集記事「アンカレッジ、米国初の連邦政府公認デジタル資産銀行を発表」でも報じた。サンフランシスコを拠点とするAnchorage Digital Bank National Association(アンカレッジデジタル銀行全国協会)が、OCC(Office of the Comptroller of the Currency=米国通通貨監督庁)から米国初の連邦政府公認デジタルアセットバンクを立ち上げるための許可を条件付きながら取得。その過程で「資格のあるカストディアン」定義を「明確に」満たすため、今週、仮想通貨管理業界で構造変化が起こった。
アンカレッジのディオゴ・モニカ(Diogo Mónica)社長はインタビューで次のように述べた。
規制当局の承認により、多くの大規模でリスク回避的な機関投資家を仮想通貨に招待する。
と述べた。また、業界へのJPモルガン、ゴールドマンサックス、シティバンクの関与の可能性について同社長は、それらすべての人と話していると述べた。