イーサリアムが2018年以来初の10万円台を突破
仮想通貨の記録的高騰が続く中、多くの人が仕事はじめとなった2021年1月4日、イーサリアム(Ethereum/ETH)が10万円を超える大台を突破した。
イーサリアムは3日(日曜日)の前日同時刻比30%の急騰をみせており、本日はこれに続く25%以上の上昇である。2018年1月以来、初の10万円越えとなっており、ビットコインが1BTC=340万円台の史上初の高値を記録している今、イーサリアムへの期待も高まっている。
ビットコインの支持者は、機関投資家の間で関心が高まっており、ドル安とインフレのリスクヘッジとして金を乱用していると主張。対して懐疑論者は、過去1年間でデジタル資産が300%以上急増したことを、投資家が仮想通貨価格の勢いを追いかけていることによって引き起こされた高リスクバブルと見なしていると大手メディアのBloombergは報じている。
同メディアによって報じられた内容によると、BTIG LLCのチーフエクイティおよびデリバティブストラテジストであるジュリアン・エマニュエル(Julian Emanuel)氏は次のように述べている。
仮想通貨ラリーの推進力は、どちらかといえば、依然として低金利、政治的不確実性の中で強化されている。しかし、ボラティリティは両方で機能する可能性がある。
CoinMarketCapより画像引用
CoinMarketCapのデータによると、101,900円台を推移しており、前日同時刻比27.16% 、1週間で40.48%の上昇をみせ、時価総額は11兆5,940億円超で、ビットコインに続く2番目に時価総額の多い仮想通貨である。
イーサリアム急騰の背景には何が?
今回のイーサリアムの上昇は、仮想通貨市場全体の価格上昇に後押しされたことに加え、CMEグループが2021年2月8日にイーサリアム先物商品を上場すると発表した事による影響が大きいとみられている。CMEはイーサリアム先物公式サイト上にて次のように述べている。
ビットコイン先物とオプションの本拠地であり、最も多様で規制されたデリバティブ市場によって開発された新しいCME Ether先物は、仮想通貨リスクを管理するための選択肢を広げる。
なお、仮想通貨メディアのDecryptのアナリストは、今回のイーサリアム急騰の背景について、機関投資家の流入に加え、不正アルゴリズム取引業者、個人投資家からの活動急増をあげている。