イーサリアムチェーンにラップされたモネロ(XMR)が発売=BTSE取引所

ラップモネロ(WXMR)の誕生

秘匿性の高いことで広く知られ、人気の高い仮想通貨モネロ(Monero/XMR)が支援するトークンがイーサリアムで発売され、DeFiへの扉が開かれ、取引所リストも更新されたことが、BTSE取引所公式ブログにて発表された。

BTSE取引所は、ラップモネロ(WXMR)と呼ばれるイーサリアムでモネロ支援トークンを発売。新たな融合は、さまざまなプライバシー中心のトークンの上場廃止の波が押し寄せる中で誕生した。

ラップされたモネロ、“ラップモネロ(Wrapd Monero/WXMR)”は、Moneroによって1:1でペッグされ、BTSEによって保護されている。WXMRは、ラップビットコイン(WBTC)やRenBTCなどのビットコインでバックアップされたERC-20トークンに似ている。

規制当局の影響を受け次々に上場廃止される匿名トークン

英領バージン諸島に拠点を置く同取引所は、イーサリアムで発行されたプライバシートークンを保管ししていることで知られる取引所だ。

NEXTMONEYの特集記事「BittrexがOMG、CVC、SRNなど42通貨の上場廃止を発表」で報じたように、米国内での仮想通貨取引所における上場仮想通貨の整備が進み、その後、「コインベースCEO、米規制当局の影響で「匿名通貨モネロを上場しない」」で特集したように、規制当局の影響を大きく受けていると言える。

実際、北朝鮮では、「北朝鮮、匿名通貨モネロ保有量が急増」で報じた様に、保有量が急増しており、同国に対するアメリカからの経済制裁およびサイバー犯罪防止などを理由と下米国規制当局による影響を受け、匿名通貨の上場廃止がじわじわと増えている。このような背景から、最近、米国の仮想通貨取引所Bittrexは、規制上の懸念からMonero、Zcash、Dash、およびGrinを上場廃止にしている。

売国規制当局からの影響に対する一筋の光か

規制当局による影響が日増しに強くなっている中でのWXMRの立ち上げは、規制リスクが高まっている今、これら匿名トークンの流動性を維持するための重要なステップと言える。さらに、Uniswapや1inchなどのDEX(分散型仮想通貨取引所)にWXMRを追加する可能性も広がるとみられる。

モネロの共同作成者であるリカルド・スパニ(Riccardo Spagni)は、簡単に追跡できるイーサリアムに派生物を搭載させたことについてBittrexをからかっている。特にWXMRのプライバシー機能に関しては、他の人は少し懸念を示している。モネロコミュニティのコミュニティリーダーであり研究者であるジャスティン・エーレンホーファー(Justin Ehrenhofer)氏は、次のようにツイートした。

XMRファンは流動性のために強力なプライバシー機能を放棄する必要がある。これが合理的なトレードオフであるかどうかは今のところ、まだわからない。

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