仮想通貨の冬の終焉が近づく
FTXの破綻申請によって仮想通貨業界全体が低迷しベアマーケットと呼ばれるなか、ブルームバーグのアナリストは、仮想通貨市場は冬の終わりが近づいており、イーサリアムが最も繁栄するとの見方をしている事が分かった。
ブルームバーグのコモディティ・ストラテジストであるマイク・マクグローン(Mike McGlone)氏は、市場の反転には時間がかかるかもしれないが、暴落の最悪の状態が近づいていると述べた。同氏の分析によると、イーサリアム(Ethereum/ETH)は仮想通貨市場の次の強気相場をリードするとみており、その理由を、ETH がスマートコントラクトに関して厳格な基本を持っているという事実を挙げているという。
米国の出版社Stansberry Researchのインタビューで同氏は、イーサリアムには投資家が考慮すべき明るい面がまだあると述べ、イーサリアムが現在、2019年の12倍の価格で取引されていることを明らかにした。同氏は非常に多くの仮想通貨が投資家にそのような希望を投影しておらず、トークン需要が高く、仮想通貨市場での供給が減少していると考えていることを明らかにした。
ETH市場についてのMcGloneの考え
マクグローン氏によると、仮想通貨の投資家や企業は、近いうちにこのジレンマから回復するという。
CoinMarketCapより画像引用
同氏は、デジタル通貨の投資家や企業に、イーサリアムの価格に注目するよう勧めている。現在、CoinMarketCapの調べによると、イーサリアムは12月7日18時時点で、1ETH=169,000円(1,230ドル)前後で取引されている。しかし、コロナパンデミック前の2019年末にかけては、ETH は14,000~15,000円(約100ドル)で取引されていた。また、1,000ドル前後の価格を維持する強力なサポートレベルもあり、同氏は価格がこのレベルをわずかに下回る可能性があると考えているにもかかわらず、その直後にトークン価格が大幅に上昇すると予想しているとのこと。
投資家は、ビットコインとイーサリアムに明確な供給があるという事実に固執しており、トークン需要が高まり、採用が拡大し続け、多くの前向きな可能性が開かれると語っている。なお同氏は、商品の場合と同様に、仮想通貨企業と投資家は有益な変化を期待することしかできない結論づけている。