MyEtherWallet がステーキングをサポート
ブラウザーとモバイルベースのイーサリアムウォレットサービス「MyEtherWallet(マイ・イーサ・ウォレット)」は9日、仮想通貨ステーキングサービスを提供するStaked社とのパートナーシップを発表した。
これにより、AndroidモバイルデバイスのMyEtherWalletユーザーは、次世代イーサリアムネットワークの保護を支援し、報酬を獲得できるようになった。また、この統合によってモバイルデバイスでイーサリアムを使用する魅力も高まるとみられる。
MyEtherWallet(マイ・イーサ・ウォレット)ユーザーは、イーサリアムをステーキング(※1)してEth2ネットワークをサポートでき、報酬を獲得するバリデータノードの分散型ネットワークの構築を支援する。
(※1) ステーキングとは、株券の仕組みに似た性質を持っており、サービスや、そのサービスの基盤を構成しているブロックチェーンに仮想通貨で賭け(投資)をし、駆けられた仮想通貨をロックして自由には動かせない状態で保有します。その間、ユーザーはブロックへ追加されるデータなどを承認し、その見返りとして仮想通貨を報酬として入手できるシステムを言います。
ステーキングユーザーは、最低でも32 ETH(各自ノードをホストするために必要な数)を提供しなければならず、加えてMyEtherWalletで報酬を獲得する必要がある。これはフルノードをホストするために必要な数で、ロケットプールなどの他のサービスは、プルーフオブワークネットワークのマイニングプールと同様、貢献を必要な合計に組み合わせて、報酬を比例的に分割している。
Eth2ネットワークをサポートするために賭けられたETHは、段階的なアップグレードが次のリリースを取得するまで、まだ不明ではあるものの、一定期間アクセスできなくなる。Stakedのティム・オジルビー(Tim Ogilvie)CEO(最高経営責任者)は次のように述べている。
私たちはサポート拡大に興奮しています。MyEtherWalletはオリジナルのイーサリアムウォレットの1つと正しく見なされており、ユーザーがステーキングインフラストラクチャーを利用してイーサリアムのメジャーアップグレードに参加できるようになったのは当然のことです。
MyEtherWalletは、2020年に多くのDeFi製品であるAaveの借り入れと貸し出しや、1インチ分散型交換アグリゲーターなどを統合している。このほかにも検閲に強いUnstoppableDomainsおよびオープンソースのブロックチェーンエクスプローラーとの互換性も提供している。
今回発表されたEth2ステーキングサポートの追加により、MyEtherWalletはイーサリアムランドスケープのさらに重要な要になる可能性がでてきた。MyEtherWallet創設者兼CEOであるコサラ・ヘマチャンドラ(Kosala Hemachandra)氏は次のように述べている。
akedを統合することで、ユーザーがイーサリアム2.0に簡単にアクセスできるようになる。Ethereum2.0の前進は、コミュニティにとって大きな一歩で、Ethereumが世界でますます重要な役割を果たし続けるにつれ、MyEtherWalletをネクサスポイントに構築し続けることをユーザーに知ってもらいたいと考えている。