香港が米国に先駆けてスポットイーサリアムETFを活用へ
10の金融機関が香港でスポットビットコインETF(上場投資信託)の立ち上げを計画しており、スポットイーサリアムETFは米国よりも先に発売される可能性が高い事が分かった。
香港の規制当局の承認を受けて仮想通貨市場が急成長したことにより、スポットビットコインETFとスポットイーサリアムETF計画が浮上。スポットビットコインETFの申請は急速に進んでおり、最近の報道では、香港が米国よりも先にスポットイーサリアムETFをローンチする可能性があるのではないかとみられている。
10社ほどの金融機関が香港でスポット・ビットコインETFの立ち上げを計画しているため、スポット・ビットコインETFの申請は現在処理中となっている。業界はスポットETF、特にスポットイーサリアムETFの承認に迅速な対応を求めていると現地メディアが2024年3月11日(月曜日)に報じた。
米国が11のスポットビットコインETFを承認した後、ビットコインと仮想通貨の採用が加速。純流入額は95億ドル(約1.4兆円)を超えており、AUM(運用資産総額)は550億ドル(約8兆円)を超えた。また、当NEXTMONEYの3月11日付特集記事「BlackRockのビットコインスタッシュがMicroStrategyのBTCポートフォリオを超えて急増」で報じているように、BlackRock(ブラックロック)ビットコインETFのビットコイン保有高はマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏のマイクロストラテジーをも上回った。
米国のスポットイーサリアムETFは申請延期で5月の承認を期待
規制の支援を受け、香港での採用が増加しているため、米国からのスポットイーサリアムETFの立ち上げ計画が集中的に準備されている。
SEC(米国証券取引委員会)は最近、BlackRockとFidelity(フィデリティ)のスポットイーサリアムETFの申請を延期しており、市場の専門家らは5月末の承認を期待。米国のイーサリアムETFを巡る不確実性が高まる中、香港は主導権を握ろうとしており、専門家らは、香港のスポットETFやデリバティブ、その他の取引商品ができるだけ早く開始される可能性があると述べたうえで、HashKey Group(ハッシュキー・グループ)のウェン・シャオチー(Weng Xiaoqi)COO(最高執行責任者)は次のように語っている。
スポットETFの発売が半年遅れたことは、米国資本の市場参入が半年遅れることも意味する。そのとき、同社は購入コストと参入ポイントの上昇に直面し、米国資本によってロックインされるリスクを負わなければならないだろう。