イーサリアムに巨額ビットコインが存在
DeFi(分散型金融)関連データを提供するDuneAnalyticsの最新データによると、イーサリアムネットワークには現在20億ドル以上のビットコイン(Bitcoin/BTC)がある事が分かった。
イーサリアム(Ethereum/ETH)に150,049BTCがあることを示したデータは、イーサリアムの時価総額の4.32%、2,100億円に相当する。9月中旬の時点では、わずか80,000BTCで、当時は1,000億円相当で、それ以来、ビットコインの価格は30万円程上昇している。
しかし、これは単なるビットコインではなく、ビットコインとイーサリアムのコラボレーションとも言えるもので、いわばイーサリアムでビットコインを合成したものと言える。なぜ、このような仮想通貨が必要なのか、その理由は“異なるブロックチェーン”であることがキーポイントで、ビットコインをイーサリアムベースのプロトコルで使用できるようにするには、最初にイーサリアムで合成されたビットコインと交換する必要が生じているからだ。
最も人気のあるものはラップビットコイン(Wraped Bitcoin/WBTC)と呼ばれ、市場シェアのほぼ8割を占めており、現時点の時価総額はすべて15億ドル(約1,565億円相当)に上る。これが機能する方法は、実際のビットコインをスマートコントラクトに送信し、その見返りにイーサリアムベースのWBTCを受け取ることだ。
ビットコイン業者は、ビットコインをイーサリアムに移動して分散型の金融プロトコルに参加できる。その多くは、高利回りを提供しており、長期的なHODLerにとって、所有しているビットコインでお金を稼ぎたい人にとっては魅力的なオプションと言える。
DeFiとして広く認知されている分散型金融は、分散型貸付プロトコルや取引所などの非保管金融商品を指す。ユニスワップ(Uniswap)などの分散型仮想通貨取引所は、取引所に流動性を提供する人々に手数料を提供し、貸付プロトコルは貸し手に高利回りを提供するのが特徴だ。
DEFI PULSE より画像引用
DeFi関連データを提供する情報サイトのDeFiPulseによると、投資家は約110億ドル(約11億5,000万円)相当をDeFiスマートコントラクトに接続している。
シンセティックビットコインは、DeFi業界とともに軌道に乗り、最初のDeFiプロトコルがプラットフォームのユーザーに追加のインセンティブを提供し始めた6月末に始まり、時には年間1,000%を超える利回りで始まった。このシンセティックビットコインの市場は8月末に向けてより速いペースで成長し、それ以来大幅に成長していった。その理由は、ビットコイン価格の大幅な上昇が起因しており、時価総額で最大のビットコインは実際に、8月下旬の約10,000ドルから執筆時点で14,000ドル弱まで増加している。
記事参照:Decrypto