リップル、マネーグラム株式の一部売却

Ripple(リップル)がMoneyGram株を売却

Ripple(リップル= Ripple Labs Inc.)社は昨年、国際送金ネットワークサービスを手掛けるMoneyGram(マネーグラム)社に投資後、同社の株式の1/3を初売却したことが明らかになった。

リップル社は11月27日(金曜日)、にSEC(US Securities and Exchange Commission=米国証券取引委員会)に提出された書類のなかで、2021年3月31日までにMoneyGramの株を最大400万株売却することを金融機関に許可したと述べた。

現在リップルは、620万株を超えるマネーグラムの株を保有しており、400万株を売却後は220万株を超えるマネーグラムの株と、追加の590万株を購入する権利を与えるワラント(新株の予約権)を所有しており、これらは合わせて計800万株以上になる。リップルは、ワラント株式を含めると、マネーグラムの株式の約33%を売却しているが、それでも株式の約67%を保有している。

リップル広報は今回の売却に対し、財務上の決定であり、パートナーシップの現状を反映して売却するのではないと語っている。

マネーグラムの株は、Ripple初期投資以降価格が上昇しており、昨年6月、リップルはマネーグラム株を1株あたり4.10ドルで購入し、当時、約183%のプレミアムに相当していた。株式は現在約7.45ドルで取引されており、初期投資から計算すると、約80%の利益が出たことになる計算だ。リップル広報は、次のように語っている。

売却後もMoneyGramの重要な株主であり続ける。1年あまりで、信じられないほどの進歩を遂げ、国境を越えた支払いを変革するため、MoneyGramと協力し続けることを楽しみにしています。

リップル提携のマネーグラム、eWalletパートナーシップを通じてUAEで拡大」で報じた様に、2020年6月25日に戦略的パートナーシップの提携を発表している。マネーグラムの国境を越えた決済ビジネスの一環として、外国為替決済でXRPを活用するためにパートナーシップを提携し、取引の一環として、リップルはマネーグラムに5000万ドルを投資している。なお、このパートナーシップの提携は2023年7月に失効する予定だ。

リップルは5,000万ドルの投資とは別に、送金プロセスでデジタル資産を活用するための定期的なインセンティブも提供しており、これまでにリップル側は5200万ドル相当のインセンティブをマネーグラムに対して払い出している。

マネーグラムはXRPでインセンティブを受け取るものの、同社として仮想通貨は保有していない。なおマネーグラムスポークスマンは、「XRPは受け取ったらすぐに販売する」と語っている。

リップル提携のマネーグラム 、eWalletパートナーシップを通じてUAEで拡大

2020.06.29

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