米国政府、ステーブルコインで医療従事者を支援

米国政府がベネズエラの医療従事者に対して送金

USDコイン(USD Coin/USDC)を発行しているCircle(サークル)社が、亡命政府を通じてベネズエラの医療従事者に対するアメリカからの援助の橋渡しをしていることが分かった

仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)社とともに、ステーブルコインUSDCを発行するCircle社は21日(土曜日)、アメリカ政府および仮想通貨取引所AirTM社と調整し、亡命中のラテンアメリカの国の政府を通じてベネズエラ国内で医療に従事している者へ援助すると発表した。

国内政治が混乱しているベネズエラ国内には、現在実効支配している大統領と、アメリカが認めている大統領の2人の大統領が存在する。アメリカが敵対する陣営には、2013年から政権を握っている社会主義指導者のニコラス・マドゥロ(Nicolás Maduro)氏が、もう一方の陣営には、2019年1月に大統領代行を宣言した国会指導者フアン・グアイド(Juan Guaidó)氏がいる。世界50カ国以上が、マドゥロ政権に対して同時制裁実行しており、グアイド氏を合法的な統治者(大統領)として認めている。これらの理由により、マドゥロ政権はグアイド氏の現金へのアクセスを制限している。

Circle社は、国がCOVID-19によって大きな打撃を受けたことから、医療崩壊が起きているベネズエラの医療従事者に対し、資金提供できるように介入したと述べている。同社は資金提供システムについて、次のように語っている。

アメリカ財務省と連邦準備制度は、押収された資金をアメリカの銀行で開設されたグアイド政府口座に解放する。その後、グアイド政府はそれらの資金を使用してUSDCを作成し、AirTMに送られる。

USDコインがAirTMウォレットにヒットすると、AirTM独自ステーブルコインであるAirUSDの形でベネズエラの医療従事者に送られ、受取人は銀行から引き出したり、資金を送金したり、オンラインで使用したりできます。

Circle社によれば、これはマデューロが国内の金融システムに課した規制を回避し、ベネズエラ国民の安全と健康のために戦う人々の手に直接資金を投入するとのことです。Open MoneyInitiative のアレハンドロ・マチャド(Alejandro Machado)氏とValiuは、海外メディアに対して次のように語っている。

ベネズエラ人がより多くのお金を管理できるようになるまでのすべての努力は、それだけの価値があると思われる。パンデミック以降、ほとんどの国民は月に3ドル未満での生活を強いられている。

一見、これらの援助は素晴らしいアイデアだと思われるものの、皆が今回のシステムに対して同意しているわけではない。仮想通貨研究者のHasu(ハス)氏は違った観点からコメントをツイートしている。

印象的で恐ろしい。アメリカは現在、仮想通貨というレールを介して第三世界の国々にドルを公式に輸出している。

財務省は現在、マドゥロ政府から押収した資金を使用し、9月からベネズエラの医療従事者に資金を送っている。しかし、ベネズエラへの資金調達には問題が蓄積されており、トランプ政権は2019年にアメリカ国内のベネズエラ政府資産に対するグアイド氏の支配権を与えたものの、国家経済会議のラリー・クドロー(Larry Kudlow)局長によると、アメリカはグアイド氏に、銀行、iPhone、アプリ、そして現金を得る多くの賢い方法を検討していたことがメディアによって報じられている。

今回の計画は、2018年からベネズエラでブロックされているAirTMに大きく依存しており、ウエブアプリAirtm.comはベネズエラのローカルISPによってブロックされたままだ。しかし、VPNが有効になっていた場合、ベネズエラ国民はこのブロックを問題なく回避できる状況にあると語っている。AirTMのスポークスマンはメディアに対し、これらの使いやすさなどの問題を防ぐために特別に構築されたAirtmAndroidアプリもリリースしていると述べている。

なお、現時点ではアメリカ財務省からこの件についての公式コメントはない。

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Rio(NEXT MONEY)

はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!