匿名通貨GRIN、ネットワーク脆弱で51%攻撃の犠牲に

プライバシーコインGRINトークンで51%攻撃か

プライバシーに焦点を当てたブロックチェーンネットワークであるグリン(Grin/GRIN)が51%攻撃を受けていることが分かった。

支払いは停止されます。新しいブロックが拒否される可能性があるため、自己責任でマイニングしてください。

Grinの現在のハッシュパワーの19.1%を担当している2miners.comによると、身元不明のマイナーがネットワークのハッシュパワーの57.4%の制御を取得したとツイート。攻撃が進行している間、プロトコルは、支払いの最終性のため、トランザクションの追加の確認を待つようにユーザーに警告している。

Grinスキャンの調べたところによると、11月7日23:17UTCにこのブロックが生成されており、攻撃者は少なくとも1つの新しいブロックを再編成でき、ユーザーはこのアドレスをたどることで、分岐したブロックの1つを表示できるという。なお、2minersはGRINのハッシュパワーの19.1%しか制御できなかったものの、sparkpoolマイナーは18.9%で3位になった。

プライバシープロトコルMimbleWimbleをテストした最初の仮想通貨であるGrinは、それをマイニングするために推定1億ドルのベンチャーキャピタルを引き出し、かつては「ビットコイン2.0」と呼ばれていたコインだ。

CoinMarketCap Grin Charts より画像引用

GRINコインはCoinMarketCapにて11月9日16:30時点で1GRIN=0.232532ドル、日本円で24.07円で取引されている。

マイナーグループがネットワークのマイニングパワーの半分以上を制御すると、ブロックの編成に影響を及ぼし、トークン価格の変動を引き起こすうえ、悪意を持つマイナーにより、ブロックチェーンが改ざんされるなど、ブロックチェーンの信頼を損なう可能性がある。ただし、ネットワークのハッシュレートの51%以上を制御しているマイニンググループは、必ずしも悪意があることを意味するわけではない。実際、sparkpoolは以前、ネットワークのハッシュパワーの最大60%を使用したが、新しいGRINブロックの生成を中断しなかったと報告されている。

イーサリアムクラシック(Ethereum Classic/ETC)では今年8月、少なくとも3回の51%攻撃を受けていることが報告されており、NEXTMONEYでも特集記事で報じている。

イーサリアムクラシックに対する51%攻撃者は、数千のブロックの再編成を引き起こした。

ETCブロックチェーン(攻撃者がブロックチェーンのハッシュパワーの半分以上を制御するのに1時間あたり7,000ドル以上かかる)とは異なり、GRINネットワークで51%を維持するには、公開時点でわずか80ドル、日本円で8,000円かからないという。

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