ビットコイン、ゴールドを超え2020年の最高資産に|14%の確率で最高値更新の可能性
ビットコインは米国大統領選挙の影響により16,000ドルに近づき、2018年1月の最高値を更新している。このビットコインの急激な上昇は、他の主要なアルトコイン価格も同時に引き上げており、伝統的な安全資産である金(GOLD)よりも魅力的な資産として注目されている。
時価総額でビットコインは過去24時間で約10%上昇しており、2年ぶりの高値となる15,755ドルまで上昇した。時価総額2位の仮想通貨イーサリアムは8%、XRPも5%以上上昇している。
一連のモンスター・ラリーと呼ばれる急激な上昇は、米ドルや貴金属などの不換通貨に対して、確固たる地位を築き始めている。ブルームバーグが、ギャラクシー・デジタル・キャピタルマネージメントと連携して設立した仮想通貨インデックス「Bloomberg Galaxy Crypto Index」によると、ビットコインを含む仮想通貨は、2020年に約120%上昇し、それに対してゴールドは30%近く上昇。ビットコインはゴールの上昇率を遥かに上回っている。
Bloomberg Galaxy Crypto Indexより画像引用
「14%の確率」でビットコインが2020年末に2万ドルに達する
また、仮想通貨分析サービスを提供するSkewは、過去2番目の最高値を更新したビットコイン(BTC)について、過去最高値を更新する可能性が、今年10月と比較して2倍になったことを報告した。Skewのツイートによると、ビットコインが2020年末に2万ドルに達する確率は、現時点で14%の確率になるという。
📈 BTC > $20,000 at year-end now priced at ~14%. pic.twitter.com/uL0LIlUqA8
— skew (@skewdotcom) November 5, 2020
ツイートで報告された画像を確認すると分かるように、ビットコインが年末に2万ドルに達する確率は今年6月下旬の時点では5%未満だったにも関わらず、最近の価格上昇によってその確率が約3倍以上に増加している。しかし、この確率をツイートしたSkewは、どのようなデータを基に確率を算出したかについては明らかにしていない。
RSIから見るビットコインの買われ過ぎ領域
現時点のビットコインのRSI(相対力指数)は、日足チャートで買われ過ぎの領域に突入している。相対力指数とは、一定期間において上昇変動と下落変動のどちらの勢いが強いのか計測する指標である。ビットコインの日足チャートでは、日足のMFI(RSIに近い出来高が加算されたインジケーター)は現在71、日足のRSIは90まで上昇している。
これらの値は非常に高く、通常のRSI指標では、修正が実行される可能性が十分に高い。しかし、長期的なビットコインのRSIは、上昇に余地があることを示している。
ストック対フロー(S2F)インジケーターを開発したPlanBのツイッター投稿を見ると、ビットコインの長期RSIでは、ビットコインがニュートラルなレベルであることを示している。ビットコインは過去1ヶ月で約10,500ドルから約15,500ドルまで急上昇しているが、長期RSIに上昇の余力があることが分かる。
I have seen this show before 😎 2012/2013 and 2016/2017 pic.twitter.com/tRGPDJ1ffR
— PlanB (@100trillionUSD) November 5, 2020
2017年12月にビットコインのRSIは95まで超えており、これは変われ過ぎの領域に達している。そのため同年のビットコイン価格は暴落し、仮想通貨市場全体も同様に暴落している。RSIは75を超えると、投資家らが買われ過ぎの領域であることを考え始めるため、短期でのRSIを基にトレードをしている投資家からの売り圧が発生する可能性が高い。