ビットコインクジラの動きが鈍化か
ビットコインクジラの数の増加は減少していることが仮想通貨分析企業のGlassnode社の調査によって発覚した。
本日発表された「TheWeekOn-Chain(週間オンチェーン)」レポートの中でGlassnodeは、1,000BTCを超えるビットコイン(Bitcoin/BTC)を保有するビットコインエンティティの数は一貫して増加しており、2012年と2014〜15年と同様の傾向を示している。さらに同社は、同じ個人または組織によってどのように制御されているか調査し、今年9月中に入ってからBTCクジラは減速傾向にあり、2019年以来、初めて減少傾向にあると明かした。
これまでBTCクジラの数の減少の始まりは、多くの場合、個人投資家からの関心の高まりと市場トップへの上昇の始まりを意味しており、この傾向は、クジラからの売り圧力が価格を押し下げるという一般的な感情に反していることが分かっている。クジラの状況は一年中順調であったものの、成長が鈍化した9月からビットコインクジラの数が着実に減少している。
ビットコインクジラの減少がビットコイン市場にとってどのような意味を持っているのか、Glassnodeは、クジラからの売り圧力が価格を下げると言う一般的な感情とは反対に、これはビットコインにとって良いことだと述べている。
2010年以降のデータを見ると、GlassnodeはBTCクジラの数の減少の始まりは、多くの場合、個人投資家による関心の高まりと市場トップへの上昇の始まりを示しているという傾向があると述べ、クジラの減少は良い傾向にあると語っている。
Glassnodeがこの理論をサポートするために使用するデータを見てみると、対数目盛を使用した場合、1,000ビットコインを超えるアカウント数の減少は、その後の価格上昇に関連していることが多いことを示している。
このような見方がある一方で、ビットコインクジラはこれまでも何年にもわたってさまざまな意味を持たらしている。同社は、現在の衰退がゆっくりであることから、現段階はまだ初期段階であり、これは別のブルランの始まりを意味するかもしれないとも述べている。そのため、投資家は注意深くビットコインクジラの動きを観察し、ビットコイン価格がクジラの数の減少に関連する過去の傾向と重なっているかどうかを確認する必要があるとアドバイスしている。