2回目のイーサリアム2.0公開リハーサル成功後、2020年内に発売予定

イーサリアム2.0発売リハーサルに成功

イーサリアムは、Zinken(ジンケン)と呼ばれる、イーサリアム2.0フェーズ0用のさらに別のドレスリハーサルテストネットの立ち上げに成功した事を明らかにした。打ち上げは月曜日の午後12時に行われ、以前の試みとは異なり、十分な参加と大きなバグのないスムーズな立ち上げだった事を明かしている。

Spadinaテストネットは参加率が低く、テストネットにサインアップした多くのバリデータがクライアントをオンラインにできず、当初、これは経済的インセンティブの欠如によるものと考えられていた。しかし、さらに分析を進めていくと。クライアントのバグが問題のかなりの部分を占めていることがわかった。

高い参加率を維持することは、ネットワークの整合性にとって非常に重要で、ブロックチェーンがファイナライズされたと見なされるためには、ステークの66%以上がブロックを確認する必要があり、ブロックを元に戻すことはできない。

Zinkenは、その存在から数分以内にファイナライズのしきい値を超えた最初のテストネットとなり、今回のテストネットで、これまでで最も成功したテストネットの立ち上げだったことが証明された。ただし、現段階の参加は創世記以来の75%を超えであったものの、まだ理想の90%を下回っている。

イーサリアム2.0の開発者は、「Discordチャットは沈黙している」と述べ、ローンチに満足しており、バグレポートや問題の以前のストリームと比較した場合の前向きな兆候であると述べている。イーサリアムの創設者のひとりであるヴィタリック・ブテリン(VitalikButerin)氏は、チームはさらにいくつかのリハーサルをする可能性があると付け加えたが、すでに開発者によってリハーサルが予約されている可能性があるとメディアは報じている。

イーサリアム財団のイーサリアム2.0のリードコーディネーターであるダニー・ライアン(Danny Ryan)氏は、2020年のローンチが間もなく行われる可能性があると楽観視しており、以下のように語っている。

2020年の打ち上げは目標どおりで、これはクライアントチームとの継続的な対話であり、このテストネットを確認するために少し時間をかける必要があります。しかし、これが次の一連のことを引き起こすと私は理解しています。現れる可能性のあるブロッカーは常に存在するため、責任を持って行う必要があります。準備状況を測定することは困難であり、すべての参加者からの入力が必要であるが、順調に進んでいる。

なお、クライアントチームは、テストネットの結果を使用して、メインネットの立ち上げの最終準備をするとライアン氏が述べている。

Zinkenは、新しいチェーンの最初のブロックの作成(Eth2ジェネシス)をテストするためにスケジュールされた最後の“ドレスリハーサル”であり、プルーフオブステークネットワークが稼働する前に行われる。これは、以前のテストネットであるSpadinaに続くもので、ユーザーの参加が少なく、クライアントのエラーが軽微だったため、9月29日に予定どおりに起動できなかった事を受け、再度、テストネットを実施していた。

イーサリアム2.0について

Spadinaのように、Zinkenテストネットはジェネシスを正しくすることに由来している。イーサリアム2.0ブロックチェーンを起動するためには、ネットワークへ最初に16,000を超えるバリデータ(ソフトウエアを実行するユーザー)と500,000のETHをデポジットしなければならない。しかし、これら具体的な数字は実用上の理由から、SpadinaおよびZinkenテストネットでは削減されている。

完全に機能するイーサリアム2.0ブロックチェーンを複製することを目的としたメダラテストネット(実際のユーザーは価値のないトークンをステーキングする)とともに、Zinkenは、ブロックチェーンをプルーフオブステークへの大きな移行に向けて準備するためのイーサリアム開発者の努力を表していると言える。

これらが完成することで、イーサリアムはより高速なトランザクション—15より応答性が高く、より安価なネットワークになるというわけだ。イーサリアムネットワークが長期的に存続するためには、スケーラビリティが不可欠だ。

中止されたSpadinaテストネットにもかかわらず、Ethereum2.0を正しくすることに大きな関心が寄せられているのも事実だ。

9月28日の時点で、メダラテストネットは60,000人のバリデータと約200万人のテストETHを引き付け、ライアン氏によるとこれらの数はその後、約75,000のバリデーターと240万のテストETHに達しているとのことだ。

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