イーサリアムの開発企業コンセンシスがヘルスケア事業との分離を発表

イーサリアムの開発企業コンセンシスがヘルスケア事業との分離を発表

イーサリアムベースのアプリケーションソフトウェア開発企業であるコンセンシスが、ヘルスケア関連の部門を分離して、新たにコンセンシス・ヘルスを立ち上げることを発表した。今回のコンセンシスの戦略転換の背景には、コンセンシスの事業本体である、Codefi(コーディファイ)やInfura(インフラ)との事業分離を行うことで、上記2領域のシステム開発に集中していくようだ。両プロダクトの詳細は下記の通り。

  • Codefi:金融機関や貿易業務において発生する、トランザクション処理に活用できる、企業や金融機関が利用できる、モジュール化されたデジタルファイナンスのオペレーティングシステム。
  • Infura:コンセンシスが買収した、イーサリアムネットワークにアクセスするためのノード設立を代わりに行ってくれるサービスを提供している企業。通常は自社でノードの設置や初期設定などが発生するが、Infuraでは簡易な設定で設置できるノードの貸し出しサービスを行っている。

米国の医療費問題

米国の医療費の価格は世界各国と比較しても非常に高騰しており、医療費が払えず病院に行けない貧困層が多く存在している。これらの市民への援助活動の一環として、市民の医療データを個人資産として管理、医療機関に共有できる仕組みの構築をブロックチェーン×医療の領域で、実現しようと多くのブロックチェーン企業が各自PoCや技術開発を行っている。

ブロックチェーンを活用した管理は管理コストの削減が大きなメリットとなるが、その反面個人情報の秘匿化や不特定多数の機関が複雑に絡むことによる相互的な利害関係の一致などステークホルダー全体の意見をまとめることが重要になる。コンセンシス・ヘルスのフラナリー氏は、ブロックチェーンを活用した個人情報に関して以下のように発言している。

「ブロックチェーンや機械学習などの多くの新しいイノベーションにより、古い問題に新しい方法で取り組むことができる。これにより、患者と医療提供者のエクスペリエンスの改善、新しいビジネスモデル、そして最終的には持続可能な医療システムの可能性が開かれる」

人生100年時代と言われるこれからの時代において、医療と人々の生活はより密接になることが求められる。人々の生活に寄り添ったエコシステムの構築に期待したい。

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2020.02.25

ABOUTこの記事をかいた人

まさ@ブロックチェーン研究家

外資系の医療機器、エネルギー関係の企業で5年間営業として従事した後、今後は個人にスポットが当たる時代だと考え、ブロックチェーンの持つトークンエコノミクスの世界観に感銘を受け、少しでも情報源として役に立てるよう日々発信しています。 現在は 実際にコードを書いたり、 イベントに足を運ぶなど精力的に 活動を行ない情報を発信しています。