Bitmain共同創設者の争いで、マイニング機器が3カ月の出荷遅れ

Bitmainでマイニング機器3カ月の出荷遅れ

中国・北京に本拠を構えるビットコインマイニング機器メーカーが6日(木曜)、AntMinerブランドの公式WeChatアカウントを通して、6月と7月に出荷予定であったマイニング機器が3カ月遅れの9月と10月まで待たなければならない状況になっている事を伝えた。

公式アカウントによると、出荷の遅れは、社内の経営に対する外部からの干渉が原因だと非難している。ビットコインマイナーは通常2〜3カ月前に作成しなければならない予約注文を通じてマイニング機器が販売されている。そのため、6月と7月に注文した同社の顧客は、早ければ3月と4月に注文できる仕組みだ。そこに3カ月の遅れが加わっているのは、2人の共同創設者であるウー・ジハン(Wu Jihan)氏とミクリー・ザン・ケトゥアン(Micree Zhan Ketuan)氏との間でBitmain社の経営および管理方法をめぐり、激化する一方の戦いを繰り広げていることが原因だ。

現在、AntMinerブランドの公式のWeChatアカウントは、社内のウー氏の派閥によって管理されている。ケトゥアン氏は昨年10月にウー氏によってBitmain社から追放されたが、今年6月に権力を回復し、ビットメインの深センに拠点を置く工場を統括してきた。しかし、両社による争いは行き詰まりになる可能性があり、ウー氏もBitmain社の親会社を通じてマイナーチップのサプライチェーンを管理しているため、ケトゥアン氏側も出荷を容易にする時間はないとみられている。

Bitmain社は現在、注文が遅れている顧客に対して同時使用はできないものの、2つのオプションを提供している。まず最初のオプションは、Bitmain社に書面のリクエストを送信し、出荷を早めさせる方法だ。書面による早期出荷通知から60日経過してもマイニング機器が届かない場合、払い戻しリクエストができる。そして2つ目は、実際の配達までひたすら辛抱強く待つことだとしている。Bitmain社は、現在から将来の購入で使用される現金クーポンという形で、出荷遅れから実際にマイニング機器が届くまでのマイニング収益で顧客を補償すると述べている。

なお、Bitmain社は今年1月にもマイニング機器の出荷遅れが生じている。1月の出荷遅れについては既知の通り、世界中で蔓延し、パンデミックを引き起こしたコロナウイルスの影響を受け、マイクロBT(MicroBT)、カナン(Canaan)もBitmain社と同様に出荷が遅れていた。

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