クレイグライトの110万BTC巡る裁判、2021年4月まで延期
110万ビットコインをめぐるクライマン側とクレイグ・ライト氏の間で進行中の法廷闘争が、2021年4月5日まで延期された事が報告された。裁判所の文書によると、公判前の異議申し立ての期限が2021年3月16日までと記載されており、裁判文書では次のように述べられている。
提案されている期限を利用して、合理化された集中的な決定を行うことは、司法と当事者のリソースを節約し、より良い、より考慮された、裁判での各側の立場の提示につながる。
裁判の論点は、クライマン側が、ライト氏が保有するビットコイン資産の半分を、前パートナーである故デイブ・クライマン氏が保有権利があると主張している。この裁判は今年9月、2021年1月4日まで延期されることが決定していたが、今回の件で裁判の延期に加えて、裁判中にどちらかの当事者が発言できること、できないことについて、裁判所はいくつかの重要な判断を下している。
提出された法廷文書の詳細
19日に提出された別の法廷文書では、ライト氏は裁判所に対して、彼の信憑性についての過去の司法供述を裁判から除外するよう要請に成功した。裁判所側は、ラインハート裁判官による以前の供述は、不当な偏見の危険性があり除外されるべきであると判断している。
2020年8月27日にラインハート裁判官の発言は、「彼の証言の間、ライト氏の態度は、真実を語っている人として私には印象を感じさせなかった。彼に有利な時、ライト氏は優れた記憶力と細部への細心の注意を持っているように見えた。そうでなければ、ライト氏は好戦的で回避的だった」と述べられたが、他の多くの類似した供述は陪審員には示されない。
また法廷文書によるとライト氏は、アイラ氏とクライマン氏の間の兄弟関係は蓄積されたとされる資産を渡すには十分ではなかったと主張する予定であるという。ライト氏は以前にも兄弟間には、非常に険悪な関係があったと主張しており、ここの関係性を裁判で主張していくようだ。
最後に、クライマン側は、法廷でライト氏が自分のコンピューターがハッキングされ、書類が偽造されたと選択的に主張するのを止めるように裁判所に要求。ライト氏が何千もの文書の中で、どの文書が偽造やハッキングのものと認められないと主張するのかを知る術がないため、「待ち伏せによる裁判」に直面していると主張している。
しかし、裁判所はライト氏のハッキングと偽造の主張の信憑性を評価するのは陪審員の責任であると判断し、クライマン側の申し立ては却下されている。