詐欺スキームPlusTokenの資金が、再び移動でホエールアラートが発動

詐欺スキームPlusTokenの資金が、再び移動でホエールアラートが発動

2017年7月にPlusTokenがユーザーから30億ドル以上を盗んだピラミッド型スキームであると非難されていた中国に拠点を構えるPlusToken。中国の警察当局が、WoToken出口詐欺で中国当局によって運営者ら6人が逮捕され、うち一人がPlusToken にも関与していたことが発覚し、組織的詐欺集団であったことが判明した事件で、新たな動きが発覚した。

EOSブロックチェーンのデータによると、PlusTokenが6,700万ドル相当のEOSをウォレットへ移動させていたことが分かった。Twitterで仮想通貨に関する大型の資金移動を知らせるホエールアラート(Whale Alert)による仮想通貨トランザクション追跡ボットにて、PlusTokenアドレスが26,316,339のEOSトークンを身元不明のアドレスへ移動したとTwitterで発信。

ホエールアラートの追跡ソフトウェアは、アドレスを取引所に属するものとしてマークしていないため、トランザクションの性質は不明だ。トランザクションがPlusTokenから再び資金が市場へ流通した場合、市場アナリストは今後、EOS価格の暴落につながると見ている。

Chainalysisの研究者であるキム・グラウアー(Kim Grauer)氏によると、ポンジスキームはOTCブローカーを通じて資金を分散させている。これによってビットコインやイーサリアムなど、市場での値下げが発生。PlusTokenウォレットは少なくとも短期的には価格がどこに向かっているのかを考えるときに考慮すべきものだと考えているとコメントしている。

PlusToken詐欺グループは、アジアの投資家から入手したこれらの不正な資金をフィルタリングするために工作しており、8,700を超えるOTCトレーダーによって20,000を超えるビットコインを輸出したとみられている。PlusTokenは資金の盗難やマネーロンダリングなどで非難されたウォレットサービスだが、誕生の経緯などについては未回答な部分も多くあり、スキームの背後に存在する中心的詐欺を働く人物の数すら現段階では正確にわかっていない。

中国に本拠を構えているPlusTokenは、ビットコインもしくはイーサリアムでウォレットに関連するPLUSトークンを購入した場合、自動アービトラージによって日利0.3%以上の高い収益率でユーザーに報酬を付与する投資系仮想通貨ウォレットとして注目を集めていた。その利益は為替利益やマイニング収入のほかに、新規会員となる人物を紹介した際に付与される紹介特典によって生み出されると主張していた。PLUSトークン自体、中国の複数の取引所に上場しており、ピーク時は350ドルに達し、数百万人による投資に支えられていた。

PlusTokenとは

PlusTokenは表向きには中華圏の投資家をターゲットに絞ったオンラインウォレットサービスだ。いわゆるねずみ講詐欺だったと報じられているPlusTokenは新規会員を増やす際、為替利益、マイニング収入、紹介特典によって利益が発生し、会員へPLUSトークンが還元されるしくみであると主張していた。

PlusToken自体は、中国の複数の取引所に上場し、一時は350ドルのピーク価格に達し、数百万人による投資家に支えられていた。国際的に暗躍した3,000億円を超えるポンジスキームは、資金の半数近くを香港に拠点を持つ仮想通貨取引所Huobiへ送金された。

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はじめまして!仮想通貨やブロックチェーンの国内外の仮想通貨や関連ニュースを通して、ためになる知識をどんどん吸収していきたいと猛勉強中!。 普段は鳥の声さえずる緑豊かな田舎で2児の子供とバタバタしながらの~んびり暮らす、スローライフに憧れるちょっぴりドジな母の一面も。 将来は、田舎に広い庭のある小さなお家に住むぞ~!