ブロックチェーン関連の投資が、7ヶ月連続で減少

ブロックチェーン関連の投資が、7ヶ月連続で減少

The Blockの調査結果によると、2020年5月に44件のブロックチェーン関連の投資案件が発生し、昨年の件数から大幅に減少していることが明らかになった。The Blockが示したグラフによると、報告された取引の数は2019年7月に121件でピークに達し、2020年の初めから一貫して数値は減少している。

The BlockのJohn Dantoni氏が述べたように、過去7か月間連続して減少し、投資取引の全体的な傾向は低下しており、COVID-19パンデミックは投資活動に影響を与えているようだ。Dantoni氏はまた、「過去1か月の投資額はドルベースで上昇しているが、取引数は依然として減少しているため、投資家が複数のリスクの高い投資に資本を配分するのではなく、より集中して投資している可能性がある。」と述べた。

さらに、CBインサイツによるとブロックチェーン関連のスタートアップ企業に対する投資も鈍っており、低調の一因として多くの商品・サービスがまだプロダクト・マーケット・フィット(顧客を満足させる商品を適した市場に提供している状態)に達していないからであるとされている。また、コロナウィルスの影響で企業がIT関連コストを削減する意向を示しており、IDCは2023年までのCAGR(年平均成長率)が58%と成長を予測していたが、2020年の支出は前回予測より約8%減少すると予想している。

2019年のブロックチェーン関連投資は中国と米国で活発であり、業界の取引全体の約60%を占めていたと発表されているため大きな影響があるとみられている。その一方で、こうした減速は一時的なもので、回復過程においてポジティブな影響が出るとの見方もあるが、ブロックチェーン業界にとっては厳しい現状が続いている。