コカ・コーラ、他社が開発したブロックチェーンを採用=製品の追跡・管理に活用
米国に拠点を置くコカ・コーラ社は、ブロックチェーン技術を積極的に活用し、製品の追跡に向けて実証を続けているようだ。Business Insiderの報道によると、コカ・コーラ社のボトラー(bottler)は現在、70を超えるフランチャイズで実行されるトランザクションを追跡するため、ドイツのソフトウェア開発企業SAPが開発したブロックチェーンソリューションを使用しているという。
コカ・コーラ社をはじめとする大手企業らは、同社独自のサプライチェーンを活用して、商品の追跡や管理をすることができる。しかし、このサプライチェーンの仕組みには、労力と時間が付き物なのだ。例として北米にてサービス展開するコーク・ワン・ノースアメリカ(CONA)は、12の大手ボトラーと協力してコカ・コーラを配布している。この配布については、毎日16万件の注文を管理する必要があり、人件費と時間など効率面で大きなロスが発生する。
そのため、CONAがブロックチェーンを採用するば、独自サプライチェーンでデメリットとされた効率を追求することができ、さらにはブロックチェーン技術の根幹である「透明性」を高めることが可能になる。
ボトラー (bottler) とは、コカ・コーラの原液を仕入れし、可能して容器(ボトル)に入れ、消費者の手に渡る状態の最終製品にして出荷する企業。
ブロックチェーンを導入する大手飲料メーカー
コカ・コーラのライバル企業として君臨し、世界各国で人気の炭酸飲料ペプシコーラを製造する飲料大手企業PepsiCo(ペプシコ)は今年5月、ブロックチェーンプラットフォームを使用した広告表示キャンペーンの効率が28%向上したことを証明。ブロックチェーン技術に前向きな姿勢を見せている。
このPepsiCo(ペプシコ)による、ブロックチェーンプラットフォームを使用した広告表示キャンペーンは、独自ブロックチェーンを活用した仮想通貨Zilliqa(ジリカ)のブロックチェーンプラットフォームを活用し、広告表示テストに取り組んでいる。
両者の実証内容こそ異なるが、いずれにせよブロックチェーン技術に前向きな考えを持っていることには間違えはない。世界を代表する企業が参入し始めたブロックチェーン業界は今後、どのような未来になるのか楽しみである。
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