「ビットコイン全体の60%以上が、1年以上移動していない」=Glassnode調査レポート
Glassnodeのデータによると、ビットコイン全体の供給の60%以上が1年以上移動していないことが明らかになった。同社が公式ツイートによると、マーケットインテリジェンス企業の新しい数字は、投資家が2016年以降ほとんどビットコインを保有していないことを示している。
60% of the #Bitcoin supply hasn't moved in over a year, showing increased investor hodling behaviour.
Last time we saw these levels was right before the $BTC bull market of 2017. pic.twitter.com/mRXQmhUzGu
— glassnode (@glassnode) May 29, 2020
ビットコインは3月に、その価格をほぼ半分にした悲惨なクラッシュを見せたにもかかわらず、長期保有者は価格の下落の影響を受けていないようであり、ビットコインは驚くべき回復を見せた。実際、ホドラーネットポジション(長期投資家の月次ポジション変更)は、クラッシュの間も好調を維持し、新たな高値に上昇していることがわかっている。さらにグラスノードは先月、長期投資家が投資を続けている間、個人投資家はクラッシュからの低価格を利用してさらに投資を増加させていることもわかっている。
時価総額について言えば、通貨の価格を加算しそれを流通している総コインで乗算することによって計算されるが、膨大な量のビットコインは、しばしば何年もの間そのままであるとのことだ。これについて暗号化データ企業のCoin Metricsは、ビットコイン市場の健全性の指標として正しく評価するために、時価総額に関する計算から休眠ビットコインを除外すべきだと長い間主張している。
この方法を通じて、時価総額を計算すると、資産の価格が2,500ドルだった2017年にコインが最後に動いた場合、その特定のコインの価格は現在の市場価格ではなく2,500ドルになるということになる。また、別の見方によると仮想通貨取引所のウォレットに保管されているビットコインの数がここ最近減り続けており、230万をわずかに上回るレベルで、年初から11%減少している。
暗号資産調査会社デルフィ・デジタルの共同創業者ヤン・リバーマン氏は「取引所のビットコインの量が減り続けているということは、ビットコインの個人保有層の強い自信のあらわれではないか」と述べている。