ロシアはコロナウイルスの影響で、テレグラムの禁止解除を検討

ロシアはコロナウイルスの影響で、テレグラムの禁止解除を検討

ロシアの地元紙の報道によると、ロシア政府はテレグラムのメッセージアプリ禁止令を解除することを検討してるようだ。ロシア政府が2年前、ユーザーと暗号化キーに関連する情報を国会議員に引き渡すことを拒否した後、ソーシャルメッセージングプラットフォームであるテレグラムを禁止している。

現状、国全体での禁止にもかかわらず、議員らは自分たちがしたいようにするという姿勢を取っており、彼らのコミュニケーションのニーズのためにアプリケーションを使い続けている。世界中の当局がコロナウイルスの蔓延を抑制する方法を見つけようとするにつれて、その活動はさらに活発になり、一部の議員は現在、禁止を正式に解除しようとしているとのことだ。その裏には、Telegramの創設者であるPavel Durov氏が政府がCOVID-19に関する情報を広めること、およびウイルスと闘うための政府の取り組みを支援することに同意したことが関係しているようだ。

米NY裁判官、テレグラムが米国内外にトークン配布しない決定を下す

2020.04.03

ロシアのメディアアウトレットであるコメルサントによると、ロシアの下院で効果のない電報禁止を終わらせる法案を起草したと報告しており、すでにミハイル・ミシュスティン首相およびデジタル発展・通信・マスコミ省に草案が送られている。特に草案は、「導入された高度警戒または緊急事態の期間中の現在の状況に関する情報の普及のための国家機関向けの公式サービス」の禁止を解除することを求めている。

これまで、テレグラムは、テロリストが簡単に使用でき、プラットフォームのチャネルを監視して不正な活動がないかどうかを確認することが難しいため、政府当局によって禁止されていたという現状がある。実際に、2017年にサンクトペテルブルクの地下鉄駅への攻撃を開始するためにテレグラムがテロリストによって使用されていたという報告があるとのこと。ミシュスティン首相とシャダエフ大臣は法案の受領を認めたと言われているが、彼らはその承認についての明確な時期などについては明らかにしていないようだ。