ビットコインは大規模な上昇を準備=ブルームバーグレポート

ビットコインは大規模な上昇を準備=ブルームバーグレポート

最新版のブルームバーグレポートによるとビットコインは現在強気の相場に入っており、GOLD市場のように成熟した準通貨になる可能性があるという見解を示した。レポートを執筆したMike McGlone氏は、ビットコインが2008年の金融危機後のGOLDを彷彿させるようだと語っている。当時、GOLDは一時的な下落を経験したものの、すぐに回復した。

ビットコインは24時間365日価格の透明性が高く非中央集権的な特徴を持つが、新型コロナウイルスによる重大な局面を迎えている今年、ビットコインがGOLDのような準通貨に移行するための重要な年になると指摘する。

52週間のビットコインとGOLDの相関関係は、2010年以降記録し続けてきたブルームバーグのデータベースの中で最も高い数値を記録しており、ビットコインが投機目的の資産からGOLDのような安全資産へと変化している成熟過程にあるという。またビットコインはボラティリティー加重平均で5倍近くのリスクがあるにも関わらず、2020年には米株価指数S&P500の4分の1以下の下落幅になっていることや、2018年の最低価格を上回るような下落幅で推移していることも成熟過程にある一つの要因と考えているようだ。

ビットコインがアルトコインを上回る可能性を指摘

McGlone氏はビットコインが、イーサリアムやXRPなど他のアルトコイン市場全てを上回る可能性があると考えており、新型コロナウイルスの影響は、ビットコインとその他の仮想通貨をより区別させると述べている。

2020年のブルームバーグギャラクシーインデックス(BGCI)を参考にすると、投機目的な仮想通貨投資は減少しており、BCGI全体の年間ベースで約13%の下落を記録しているという。一方ビットコインは40%上昇しており、ビットコインとそれ以外という構図がより鮮明になっているようだ。

新型コロナウイルスが影響し中央銀行は前例のないレベルの紙幣を刷っているが、BTCがこの恩恵を受け投機から安全資産へと移行するかどうか注目だ。