米ウエスタンユニオンが、マネーグラムに買収提案

米ウエスタンユニオンが、マネーグラムに買収提案

国際送金ネットワークサービスを提供するウエスタンユニオンは、マネーグラム・インターナショナルに買収提案をしたことがブルームバーグの報道で明らかになった。

このプロセスに詳しい情報筋によると、MoneyGramとウエスタンユニオンはどちらもコメントを控えたとしているが、公開市場データによると、MoneyGramの株価は、時間外取引中に急激に上昇したとのこと。また、「現時点で買収は最終決定にはいたっておらず、もちろんWestern Unionが取りやめる可能性もある」と述べている。

これにより、マネーグラム株は1日の米株式市場で6.2%高の2.59ドルで取引を終了し、それに基づく時価総額は約1億6400万ドル(約176億円)となり、ウエスタンユニオン株は3.5%高の20.71ドルで終了し、時価総額は約85億ドルとなった。

契約が成立した場合、ウエスタンユニオンは、Moneygramの9.95%の株式を所有する分散型台帳のスタートアップRippleと、既存のビジネスを買収することになるとのこと。以前、The Blockで報告されたように、MoneyGramはRippleと戦略的パートナーシップを結んでおり、Rippleのオンデマンド流動性商品を使用して国境を越えた送金を促進し、Rippleは市場開発に焦点を当てたインセンティブプログラムの一部として、XRPの形でMoneygramを支払う契約を行なっている。

一方でWestern Unionについても、リップル社と送金パイロットプログラムを行なったことがあり、RippleNetにも加入しているとのことだ。実際に買収が行われれば、リップル社にとっては国際送金の分野で大きなメリットとなるため、今後の行方に注目していきたい。