コインマーケットキャップでヒューマンエラー発生!
シェア率1,2を争う仮想通貨格付けサイトのCoinMarketCap(※以下、CMCと表記)が、親会社のトークンであるバイナンスコイン(Binance Coin/BNB)を新しいDeFiリストの最上位にリストし、批判と指摘に気付いてすぐに取り消す事案が発生した。
ポッドキャスターとTwitterユーザーのヤニック・エクル(Yannick Eckl/@cryptonator1337)氏によって最初に気づいた今回の事案。BNBは、メイカー(Maker/MKR)、コンパウンド(Compound/COMP)、Aave(LEND)などの人気の高い分散型金融トークンよりも上位にランクされた。
Apparently @CoinMarketCap has a #DeFi project ranking now.
Guess what is on #1?
Right, $BNB! What a coincidence. At this point, everybody has to realize how shameless #Binance is acting pic.twitter.com/GMFBcRRLhO
— CR1337 (@cryptonator1337) July 23, 2020
「CoinMarketCapには現在DeFiプロジェクトのランキングがありますが、1位にはランク入りしていると思いますか?そう、BNB!なんて偶然なんだ!。この時点で、誰もがBinanceがどの位恥知らずな行動しているかを理解する必要があります。(日本語訳)」
エクル氏のツイートはすぐに口コミで広まり、スリーアローズキャピタル(Three Arrows Capitalの)CEO兼創設者は「Wut(えーっと…)」とだけ言ってリツイートした。また、仮想通貨トレーダーのチャオ・ワン(Qiao Wang)氏は、現在のDeFiプロジェクトが10倍になるのではなく、すべての暗号化プロジェクトがDeFiとしてブランド変更されるため、今後3カ月で合計DeFi時価総額が10倍になる。プロジェクトがDeFiにブランド名を変えて誇大広告を売り込んでいる兆候だと述べている。
CMCは声明の中で、BianceのDeFiランキングへの掲載は誤りであり、親会社であるBinanceから中立を維持していると述べ、CMCで働いている人々は人間です。BMCをCMC DeFiページに追加したのは人為的なエラーであり、CMCへ指摘が届いてすぐ、問題のエラーを修正したとコメントを発表している。
鳴りやまない現在進行形の批判
この事件は、Binanceが3月にCMCを買収した後に物議を醸した一連のランキング付け仕様変更のうち、最新の問題点と考えられている。CMCの取引所ランキングアルゴリズムの変更により、Binanceが便りも有利になり、Binanceが上位に押し上げられたとみられる。
DeFiのリストは同日、BinanceはBinance Smart ChainとChainlinkデータオラクル(Oracle)の統合を発表した。Binanceによれば、この統合により、ブロックチェーン上に分散型アプリを構築する開発者の時間と労力を節約できる。スマートコントラクトが有効なブロックチェーンのユーザビリティーを拡張でき、DeFi、支払い、資産管理へと拡大できるようになるとのこと。