Operaブラウザがイギリスにもたらす新機能
ノルウェーに拠点を構えるウエブブラウザOperaが新たな機能を拡張した。これにより、ユーザーは組み込みウォレットを介してイギリスで直接仮想通貨が購入できる。
Operaはイニシアチブのために仮想通貨オンランプ・プロバイダーRamp Networkと提携。Rampは、銀行口座からのフィアット(法定通貨)の送金およびデジタルバンキングアプリRevolutをサポートしている。
主要ブラウザの一つであるOperaは、世界中で2億人以上のユーザーが利用しており、仮想通貨ウォレットとDappエクスプローラが組み込まれた、世界初のブロックチェーン対応ブラウザの1つだ。そのOperaによるイギリスでの拡張は、同機能をヨーロッパ全体とオーストラリア、ニュージーランド、メキシコ、スイスに拡張した4カ月後に行われる予定だ。また、その取り組みのため、Operaは決済会社Wyreと提携している。なお、仮想通貨購入機能は、アメリカと、スカンジナビア3か国(ノルウェー、スウェーデン、デンマーク)でも利用できる。
Operaは今年3月下旬に、イーサリアム上に構築されたブロックチェーン命名サービスを提供するUnstoppable Domainsとも提携している。この時の提携により、ユーザーは.cryptoドメイン名でウォレットアドレスを簡略化できるようになり、ユーザーはウォレットで仮想通貨をより簡単に送受信できる環境が整っている。さらにOperaでは、Dapp.comとも提携しており、dApp(分散型アプリケーション)エクスプローラーがプラットフォーム経由でサポートされるようになった。
ウエブ上での仮想通貨使用に関するハードルを排除したOperaは、新たな分散型Web3へのオープンアクセス提供を目指している。未来のインターネットであるWeb3を使用し、独自のアンストッパブルドメイン(※1)を保護することもできる。
(※1)アンストップバブルドメイン(Unstoppable Domains)とは、既存インターネットの通信規格「http」の代替として期待されている「IPFS」を指す。
Ramp Networkの公式ブログには、現在の仮想通貨市場の環境が、1990年大初頭に急速に一般家庭へ普及した時と酷似しているとしたうえで、ナビゲートするのが非常に困難な環境にあると述べている。
Ramp+Operaのパートナーシップは、ハイパーブーストクリプトの魅力で、何百万人ものユーザーが仮想通貨取引所に登録することなく、オンラインショッピングと同じくらい簡単に感じる仮想通貨へアクセスできるようになる。
2018年12月にOpera for Androidが発売されて以来、ブロックチェーンテクノロジーを有意義な方法で使用できるよう、ブロックチェーンでホストされた分散型アプリケーションを閲覧できるdAppエクスプローラーを作成している。しかし、Web 3はまだ歴史も浅く、ETH、BTC、およびTRXエコシステムが成長するにつれて、ユーザーが最新かつ最高のdAppを発見できることが重要だ。
仮想通貨はまだ一般的な主流ではない。仮想通貨ウォレットとdAppエクスプローラーを試し、Web 3の使用を開始するためには、Opera for AndroidもしくはOpera Touchをダウンロードしてウォレットをアクティブ化することが必須だ。