シグネチャーバンクで仮想通貨預金が増加
シグネチャーバンク(Signature Bank)の仮想通貨預金は第2四半期に10億ドル増加したことが分かった。同銀行最新の収益報告によると、シグネチャーバンクが2020年第2四半期の約80億ドルの預金増加のうち、10億ドルが同社のデジタルアセット(暗号資産)チームによってもたらされた増加だ。
同行は預金総額を事業分野別には分類していないものの、この増加はニューヨークに本拠を置く、仮想通貨に対応した銀行にとって初の記録で、ジョセフ・デパオロ(Joseph De Paolo)CEOは、預金の増加がブロックチェーンベースの決済プラットフォームSignetを含む銀行のすべてのビジネスライン全体の増加によるものと考えをメディアのインタビューで語っている。
仮想通貨業界は、シグネチャーバンクのほか、シルバーゲート銀行(Silvergate Bank)、メトロポリタンコマーシャル銀行(Metropolitan Commercial Bank)など、仮想通貨取扱いに適した銀行にとって、低コストで利息のない預金の豊富なソースであることが多。その結果、アナリストはシグネチャー銀行での預金増加に細心の注意を払っている。
現在4四半期連続で預金の合計と平均の両方で10億ドルを超えており、無利息預金は161億ドルとなっている。昨年第2四半期以降より、預金総額の32%を依然として占めている。なお、預金コストについては、低金利のため98B.P.(basis point:ベーシスポイント)から56B.P.に減少し、40B.P.にまで下げたい考えなどをデパオロCEOは語っている。
この銀行は、2020年第2四半期に約1億1,700万ドルの収益を獲得しているが、前四半期に9,300万ドルの信用損失に対する引当金を投入した後の2019年第2四半期の1億4,700万ドルからみると大幅な減少だ。
シグネットグロース
カストディプロバイダーのCopperは20日(月曜)に、銀行のブロックチェーン決済プラットフォームであるSignetと統合したことを発表。2社の統合により、仮想通貨取引所などは米ドル取引で支払いや決済時間を短縮するためにSignetを使用できるようになる。
顧客は両替口座から署名銀行に戻り、その後両替口座に戻らなければならず、これまでCopperでは、取引の支払いと決済のプロセスがはるかに複雑であったとドミトリー・トカレフ(Dmitry Tokarev)CEOは述べており、統合によって法定資産とデジタル資産の両方をCopperプラットフォーム内で簡単に移動できる。