YouTubeを訴訟後、リップル社CTOのアカウントが凍結

YouTubeを訴訟後、リップル社CTOのアカウントが凍結

世界最大手の動画共有サイトYouTubeは、米リップル社CTOであるデビッド・シュワルツ氏のYouTubeチャンネルを凍結したことが、シュワルツ氏のツイートで明らかになった。

リップルのCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏は21日、動画によるXRPの「ギブアウェイ詐欺」(仮想通貨に付加価値を付けて返納すると唄い、先に少額の仮想通貨を送るよう求める詐欺)に対処していなかったとしYouTubeを相手取り訴訟を起こしていたが、訴訟の判明から約1週間後にシュワルツ氏のチャンネルが凍結された。シュワルツ氏によると凍結の理由は”なりすまし”だったと報告し「一体誰になりすましていたと思っていたのだろうか」とコメントをしている。

YouTubeはなりすましだけでなく、ヘイトスピーチや嫌がらせなど同社のガイドラインに違反したチャンネルを凍結する権限があり、一度停止処理を受けてしまうと同一のアカウントでYouTubeチャンネルを所有することはできなくなる。凍結されたチャンネルをもつユーザーは不服の申し立てが許されているが、シュワルツ氏が不服を申し立てたかどうかは明らかではない。

リップル社の訴訟内容によると、YouTubeに対しXRPを悪用した詐欺のチャンネルに対処するよう何度も求めてきたという。しかしYouTubeはそのようなチャンネルを停止する意思がなく、結果的にリップルの評判を落とすことになったとのことで、訴訟に踏み切ったようだ。

「リップルはYouTubeに対し詐欺を止め、さらなる被害を防ぐために行動を起こすよう何度も要求してきました。しかしYouTubeは、同じスキームがプラットフォーム上で何度も何度も繰り返されているにもかかわらず、対応を拒絶しています。YouTubeの対応は、ひどく不十分で不完全なものでした。その結果、リップル氏とガーリンハウス氏は大きな風評被害を受け続けています。」

シュワルツ氏のチャンネル凍結が、アルゴリズムによって引き起こされたものか故意に操作されたものか定かではないが、訴訟からチャンネル凍結までのタイミングが近いことから関心が集まっている。