ベネズエラ独自通貨で「仮想通貨カジノ」を検討

ベネズエラ独自通貨で「仮想通貨カジノ」を検討

ベネズエラ共和国のマドゥロ大統領は、同国の首都カラカスにて仮想通貨カジノ(クリプトカジノ)を設立するという。各国のメディアらによる報道によると、カジノで用いられる仮想通貨は、同国の独自通貨であるPetro(ペトロ)が使用されるようだ。

独自通貨ペトロは、ベネズエラの豊富な天然資源である「原油」に裏付けられている。ベネズエラは昨年11月、独自通貨ペトロの裏付けを50億バレルから大幅に減少し、原油3000万バレルと裏付けている。また報道によると、仮想通貨カジノはカラカスの高級ホテル「ホテル・ハンボルド(Hotel Humboldt)」にて国際的なカジノサービスを展開。世界各国のユーザーが仮想通貨カジノへ参加するには、同国の法定通貨または、独自通貨ペトロを購入する必要があるという。

既にベネズエラ政府は、ホテル・ハンボルドで運営される独自通貨ペトロを使用した仮想通貨カジノの運営を許可しているようである。またマドゥロ大統領は、集められた全ての資金は、国の教育や健康など社会的投資の分野へ割り当てられると述べている。

しかし現時点で、仮想通貨を使用した換金方法やペトロのアプロケーション、ゲームルール、ユーザーの資金引き出しのための仮想通貨ATMを設置するかどうかなど、仮想通貨カジノに関する詳細は明らかになっていない。

マドゥロ大統領は今月16日、首都カラカスの航空会社が飛行機を使用する際に、独自通貨であるペトロを使用して、燃料費を支払わなければならないと宣言しており、ペトロの使用用途を半強制的に指示している。ハイパーインフレによって国政に悩まされるベネズエラは、仮想通貨ペトロを使用して、どこまで国を回復させることができるのか注目が集まる。