JPモルガンが仮想通貨市場のベアフェーズ終了を示す可能性のある指標を挙げる

ビットコインへの制度的関心が高まる

JPモルガンのグローバルマーケットストラテジストのニコラオス・パニギルツォグロウ(Nikolaos Panigirtzoglou)氏は、ビットコインへの制度的関心が高まると考えている事を明らかにした。

米国の銀行大手JPモルガンのパニギルツォグロウ氏は、ビットコインの優位性は、現在のベアフェーズがいつ終わるのか疑問に思っている人々を監視するトレンド指標であると考えているとのこと。CNBCの6月24日(木曜日)の放送で、パニギルツォグロウ氏は、ブライアン・サリバン(Brian Sullivan)氏に対し、市場シェアが50%を超えると「健康的」になると語った。

CNBC Television「Institutional interest in crypto has dried up and even turned negative: JPMorgan」より動画引用

※動画は全編英語で放映されているため、日本語訳が必要な場合は、画面右下に表示されているアイコンの中から「字幕」アイコンをクリックし、次に「設定」アイコンをクリックして表示されたメニューの中から「字幕」⇒「自動翻訳」⇒「日本語」の順に設定すると大まかな日本語訳が表示されます。

これらのベアフェーズ段階が終わったかどうかという観点から、ここで注目するもう1つの指標だと思うと語っている。パニギルツォグロウ氏は、ビットコインの優位性が4月に61%から1カ月強でわずか40%に“突然”低下したと指摘。急速に成長しているアルトコインの優位性は、通常、仮想通貨市場の過度のバブルを示しているという。

イーサリアム(Ethereum/ETH)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、およびその他の代替仮想通貨での大規模コミュニティは、冷酷な弱気相場が始まる前に市場がトップに達した2018年1月の反響をもたらしたと見ている。市場全体が暴落した後、ビットコインの優位性は5月23日に48%に戻ったものの、最近アルトコインが低迷しているにもかかわらず、50%の優位性を取り戻すことはできていない。

ビットコインファンドへの流入がアルトコインを犠牲に改善

パニギルツォグロウ氏は、ビットコインファンドへの流入がアルトコインを犠牲にして改善したと述べている。

同氏によると、これは、機関がビットコインに「相対的な価値の機会」を見ていることを示しており、現在ビットコインの代わりにトップコインを購入していると語ったたが、JPモルガンは2020年の第4四半期と同じ数の流入を見ておらず、全体的な流出は弱気のままである。なお、7月に行われる予定のGrayscaleBitcoin Trustの株式のロック解除は、仮想通貨市場にさらなる下振れ圧力をかける可能性が高まっている。

JPモルガンは、機関投資家の関心が高まる価格があるため、高いボラティリティが別の仮想通貨の冬につながるとは予想していないとのこと。