仮想通貨取引所コインベース、欧州10ヵ国でデビットカードを発売
2019年11月14日、米国大手取引所コインベースが、欧州など10ヵ国で「コインベースカード」と呼ばれるデビットカードの発売を発表した。これで合計29か国で利用できるようになった。追加された国は、ブルガリア・クロアチア・デンマーク・ハンガリー・アイスランド・リヒテンシュタイン・ノルウェー・ポーランド・ルーマニア・スウェーデン。
今年4月、英国にて初めてコインベースカードが発行された際には、Coinbase UKのCEOであるZeeshan Feroz氏は「今後数か月で他のヨーロッパ諸国をサポートする予定」と述べていた。その言葉通り、その後6月にはスペイン・ドイツ・フランス・イタリア・アイルランド・オランダで利用可能となっている。
利用可能な通貨も増えた
今回の発表では同時に、リップル(XRP)・ベーシックアテンショントークン(BAT)・オーガー(REP)・0x(ZRX)・ステラ(XLM)の5銘柄のウォレット(口座残高)が利用可能になったことも判明。これでビットコイン・イーサリアム・ビットコインキャッシュ・ライトコインと合わせて9銘柄が使用可能に。
税金の計算も楽に?
「銀行口座の預金と同じように取引所に預けた仮想通貨を使うことができるのは、コインベースカードだからできること」と記事では述べている。さらにアプリを使用した新しい明細書機能によって、毎月の支出の把握が簡単になるという。クリスマスショッピングの時期に合わせたのかは不明だが、EU圏での利用拡大が期待できる。
Coinbase Cardとは
タッチ決済(サインや暗証番号入力不要)できるVisanoデビットカード。利用にはスマホのアプリが必要となる。ユーザーはコインベースでのアカウント残高を利用して、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を店頭やオンライン決済の支払いにあてることができる。さらにATMでこのカードを使用すると、コインベースにある仮想通貨の残高が、ポンドなどの現地通貨に即座に換金される。
仮想通貨のデビットカードは他にも、Crypterium・Wirex・BitPay・CryptoPayなどが挙げられる。しかしビットコイン以外の多様な銘柄に対応しているコインベースカードはかなり強力だ。Visaカードであるため、Visaが使える所ならどこでも利用できる。2020年の東京オリンピックでは、海外からの観光客も利用するかもしれない。