バイナンス、トルコ大手銀行アクバンクと提携
世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスが2020年3月2日、トルコの商業銀行アクバンクと提携し、銀行チャネルの統合を行ったことを発表した。銀行チャネルの統合により、同国の法定通貨トルコリラ(TRY)に対応したフィアット・オンランプ(法定通貨から暗号資産への交換の場)の形成が実現。これにより、バイナンスのユーザーは、デスクトップおよびiOSのアプリを介してトルコリラ(TRY)をバイナンスに即座に入金あるいは出金することができるようになるという。
バイナンスが、法定通貨の入出金で、銀行と提携するのは初めて。法定通貨建ての暗号資産の取引量拡大に向け、新たな一歩を踏み出した格好だ。今回の提携で、バイナンスのユーザーは、アクバンクの口座の有無に関係なく、為替やEFT(電子資金振替)、直接入金ができる。トルコ建ての取引は2019年12月20日に開始されていたが、銀行から取引所への直接入金が可能になる。
バイナンスのジャオ・チャンポン氏(通称:CZ氏)は、今回の発表について「世界中で、特に急速にデジタル資産を採用している国で、金銭の自由の増大に取り組み続けるという使命の一環として、参入障壁を下げるために利用可能なオプションを、バイナンスが拡大しています。そして、業界が連携し、成長するプロダクトとサービスが拡大していくにつれて、仮想通貨の投資、交換、取引の可用性とプロセスはますますシームレスになっていくでしょう」とコメントしている。
バイナンスは現在、販売所の形式で様々な法定通貨からのアクセス対応を追加しており、計34の法定通貨で暗号資産の直接購入を可能にしている。なお2020年は、さらに180種類超の法定通貨向けオンランプを提供することを目指しているという。