35億ドルにのぼる3AC(スリーアローズキャピタル)の債権者債務の内訳

35億ドルに上る3ACの債権者債務の内訳が判明

スリー・アローズ・キャピタル(※以下、3ACと記載)はによる巨額負債額が生産手続きによって判明し、債権者の債務状況が明らかになった事が分かった。

3ACによる7月のクラッシュ前は、この分野で最大の仮想通貨ファンドであり、数十億の資産を保有していると思われていたものの、最終的に巨額債務を抱えていることが判明。その結果、清算する結果へとつながり、清算手続きが進むにつれ、3ACの債務状況が明らかになり、莫大な総額であったことが判明している。

3ACに対するすべての請求を含む1,157ページにおよぶ法的文書が最近明らかになり、3ACは主に2つの貸し手から多額の資金を借りていたことが新たに判明。これらの2つの貸し手の合計は、35億ドルの債務のうちの90%以上を占めていたとのこと。最大の貸し手はジェネシスアジアパシフィックパイリミテッド(Genesis Asia Pacific Pte Ltd.)で、ファイリングによると、同社だけで3ACに23.6億ドル(約3,258億円)を貸したことを示している。

2番目に大きい貸し手はVoyagerDigitalLLCで、同社に対する請求額は6億8,550万ドル(約947億円)であった。しかし、Voyager Digitalは、仮想通貨市場が激化したために破産を申請。Voyager Digitalユーザーはプラットフォームに預けた資金にアクセスできなくなっている。

3AC債権者のおおまかな内訳

法的文書によると、3AC債権者の債権者リストの中で、著名な債権者は合計20人に上っている。

これらの中には、いくつかの有名な名前とそれほど人気のない名前があり、Equities First Holdings LLCは、同社に1億6,206万ドル(約224億円)を貸し付けたと記載されている。リストの中にはCelsiusNetworkも記載されており、現在、独自の破産問題と闘っていることはすでに仮想通貨業界の中では周知の事実だ。この文書は、Celsiusが3ACに7,547万ドル(約104億円)を貸与したことが強調されている。

ヘッジファンドに資金を貸した他の企業の詳細額は以下の通りとなっている。
・FalconX Ltdが6,547万ドル(約90億円)
・DRB Panama Inc. ⇒ 5,110万ドル(約70億円)
・CoinList Services LLC ⇒ 3,500万ドル(約48億円)
・Ashla International Inc. ⇒ 2,100万ドル(約29億円)
・Arrakis Capital Etc ⇒ 2,000万ドル(約27.6億円)
・Moonrise One Ltd ⇒ 1,700万ドル(約23億円)
・Singapore Bitget Pie Ltd ⇒ 1,632万ドル(約22.5億円)
・Mirana Corp ⇒ 1,306万ドル(約18億円)
・Plutus Lending LLC ⇒ 1000万ドル(約13.8億円)
・Moonbeam Foundation Ltd ⇒ 946万ドル(約13億円)
・PureStake Ltd ⇒ 800万ドル(約11億円)
・SBI Crypto Co Ltd ⇒ 741万ドル(約10億円)
・Tower Square Capital Limited ⇒ 463万ドル(約6.4億円)
・Banton Overseas Limited ⇒ 388万ドル(約5.3億円)
・LuneX Ventures LP ⇒ 194万ドル(約2.6億円)

なお、3ACの創業者であるス・ズ(Su Zhu)氏は、彼自身の失敗したヘッジファンドに対して500万ドル(約7億円)の請求を提出していると報告されている。